切ないあんず

小さくなったまりもを連れて帰って来た夜、あんずはなかなか眠らなかった。
寂し気に鳴きながら家中をグルリと回っては、寝ている相方のお腹の上で甘え、ひとしきり甘えると又家中を鳴きながらグルリと回り、相方のお腹に戻るのを夜中2:00近くまで続けた。
その後も、日中は相方が何も出来ない程甘え、夜も松剣か相方にずっと甘えっぱなしなのだ。

これじゃ新聞も読めやしないよ・・・

今までは、気ままにひとりで好きな所に居たけれど、必ず同じ部屋でくつろぐ様になった。

こんなに狭い箱の中で窮屈じゃないのかね？

お手頃な箱。これくらいの箱が丁度良いらしい。これより大きいと、あまり自分から入ろうとしない。

フタ、お閉めしましょうか？

昼間はこうしてまりもの側に居る事が多いし、相方と二人で出掛けて帰って来ると、いつまでも玄関にたたずんでいたり・・・何でまりもが帰って来ないのか理解出来ていない様なのだ。

大好きなお姉ちゃん・・・

寂しいね・・・まりも、どこに行っちゃったんだろうね・・・

相方に、天国までどれくらいの距離があるんだろうね？と、問うて見るも、超〜現実的なこの方、そんなん考えた事も無いわ〜と、にべもないので松剣調べてみた。

『西方十万億土の彼方に存在する』とある。その距離を計算し、その距離を四十九日かかって行きつく場合、どのくらいのスピードで行けば着けるのか・・・？秒速三十万キロ。つまり光や電気と同じ速さなのらしい。芥川賞を受賞した、玄侑宗久（げんゆうそうきゅう）氏の「中陰の花」に、そんな一節があると書いてある。

あ〜遠いんだね。そんな遠くに行ったんだ、まりも・・・会いたいね、まりも・・・

こてこなママさんのBlogで、こてつ君の感動的なフォトムービーをUPされていたので真似をしてみた。これまでに撮影した写真からお気に入りの写真を集めて作ってYouTubeにUP。
曲に合わせたので、6分15秒と長いスライドショーになってしまったので、時間がある時ゆっくりまりもを思い出して欲しい。

注）結構でかい音が出る！