今度こそ、寛解

プロトコール最後の抗がん剤点滴から2週間。今日は寛解しているかどうかの検査。いつもとは反対に相方に見送られ、松剣と出発したまりも。

予約の10分前に到着し、ほぼ予定通りに名前を呼ばれ、先ずは体重測定と触診。体重は元通りの4.75kgにちゃーんと戻っている。続いて毎度の事ながらドキドキのグリグリチェック。毎日触っていると、良く分からなくて・・・う〜ん、でもとっても良い感じよぉ〜、ヨシ！

体重バッチリじゃん！このままキープだぜ！

それじゃあ今日は脾臓のエコーね。しかし1台しか無い機械は、T子先生が別の子の診察で使用中。と言う事で、先にお爪を切りますよ。毎回切ってくれる人がK先生だったり、動物看護師さんだったりするのだが、皆さん共通してチワワ用の小っちゃい爪切りを持って来て、あっ、これじゃ小さいわー、とつぶやくのだ。今日は看護師さんが切ってくれたのだが、これじゃあ小さかったんよね、まりもちゃんの場合！って、やっと覚えてくれたみたい。

チワワと思ったら大間違いですよ！！

爪を切り終わる頃、エコーが空いた。まりもを立たせて身体を支え、脾臓がある左側を先生の方に向ける。診察室の電気が消され、ジェルを塗ったヘッドを脾臓の辺りに付けると、画面に画像が映し出される。・・・いいねぇ〜、蜂の巣状だったのも、すごく綺麗になってるよ。
念の為、細胞取ってみようか、と言われるのでお願いした。

針を刺した時に出血する事があるから、血を止める機能がちゃんと働いているか、検査用の採血をする。ちょっと我慢ね…

今日は寝ないんだねぇ。

検査結果が出るまで待合室で待っててね。お爪も切ったし、採血も頑張ったから、ご褒美のジャーキーをあげよう。

左隣はフェレットさん、右隣はウサさんだよ。

待つ事15分。検査の結果は・・・
ＰＴ（プロトロンビン時間） 正常値 6.8〜8.8秒 ＞35% ⇒ 7.6秒 ＞100%
ＡＰＴＴ（活性化部分トロンボプラスチン時間) 正常値 13.1〜26.9秒 ⇒ 18.2秒
？？？・・・要は、異常があると凝固時間はどちらも長くなる、つまり血が止まり難くなるって事か。どちらも正常範囲なので問題なしだ。

さて、ここからが本日の大一番。T子先生、動物看護師さんが二人掛かりでまりもを寝かせて強烈ロック！

動いちゃダメ！痛いけど頑張って！

長い針がまりもの脾臓に刺さる。ジッと我慢するまりも・・・ピクリとも動かず、一言も声を発する事も無く・・・松剣涙が出そうだった。

ロック解除！よく頑張ったね、偉かったねと、T子先生に褒めてもらったよ！

採取した細胞は分裂をしっかり止めないといけないので、15〜20分待たなきゃいけない。
またまた待合室で待っていようね。

ちょっと怖くって、鼻水出ちゃった・・・

7月に血液検査をした時は、普通のリンパ球に混じって芽球も沢山あった。いつも書き込みを下さるみゃんこさんに教わったのだが、健康な時は身体の外から入って来た悪いヤツら、例えばウイルスなどをやっつけるのは大人の兵隊が殆どで、若い兵隊である芽球は殆ど見られない。しかし腫瘍化したがん細胞をやっつける為には、大人の兵隊だけじゃ足りなくて、若い兵隊まで動員された状態だったと言う訳だ。

まりもちゃ〜ん、と呼ばれ診察室へ。芽球の数は健康なワン子と同じ位になっているから寛解だそうだ。あー良かった！本当によく頑張ったよ、まりも！

今後の事もK先生と色々相談して来た。文献によると、極々微量の抗がん剤を、1週間に1〜2回続ける方法、ある程度の量の抗がん剤を月に1〜2回続ける方法、スパッと抗がん剤を切る方法と色々ある。獣医さんによって腫瘍や抗がん剤に対する考え方も違うので、K先生もどれが正しいのかよく分からないと仰るが、K先生はスパッと切って代替え治療を始める派。松剣も再燃した時の為に抗がん剤は使わず取っておきたい。

そんな事で、今後K先生の診察は月に1〜2回のチェックだけとなる。その代わり、次の土曜日からA先生の元で活性化リンパ球療法を再開する。高濃度ビタミンC療法の事も合わせて相談するつもりだ。

今日は怖いのも、痛いのも、うんと頑張ったね。ご褒美奮発するよ！

病院からの帰りの車で。ちょっとお疲れモードかな…

再燃の恐怖はあるが、後は運を天に任せるしかあるまい。この状態が永く永く続きますように・・・今度こそ、どうか神様お願いします。