12歳の誕生日

6月9日に消化器型リンパ腫と診断されてそろそろ20日。下痢が止まらず体重が減り続けた時には誕生日まで持たないかもしれないと思っていた。

しかし薬の効果で本日無事に12歳の誕生日を迎える事が出来たあんずちゃん。

お誕生日おめでとう、あんず。



去年は誕生日、忘れ去られていたもんね。
(ひどいよね٠٠٠)





今年はちゃんとまりもにも参加してもらってお祝い。

なかなかカメラ目線のいい写真が撮れない。これが精一杯なんですよ❗

そんなに嫌がらなくっても！

でも呼べばこうして松剣の膝にちょこんと座って甘えん坊。

下痢が止まって食欲もありあり。一時フワッと軽くて背骨も浮き出て足元も少しフラフラしていたけれど、ずしりと重くなり足取りもすっかり元に戻った。



相方が、ケーキのロウソク取って置こうか、と言った。松剣も同じ事を思っていた。

もしもこのままゆるゆる頑張ってくれて、来年も誕生日が出来たら⌈2⌋を⌈3⌋に替えれば良いもんね。



来年もその次も、またその次も٠٠٠頑張ってよね、あんず❗

あれから6年

まりもが虹の橋を渡った日、梅雨だと言うのに晴れてとても良い天気だった。



あれから6年、今日は庭の紫陽花も朝から雨に濡れている。

そんな雨の中、今日はあんずの診察日。先週木曜日の診察後、翌日から一日おきに抗がん剤を飲む事になり、一週間後、血液検査に来てねと言われたのだった。

一週間後は18日。帰りの車で相方が、次の病院はまりもの命日だね、と言った。松剣も同じ事を考えていた。



まりものリンパ腫は多中心型で抗がん剤がとても良く効き、このまま治ってしまうんじゃないかと錯覚するほどだった。

天気の良い日には、お弁当を持って公園に出掛けたね。

抗がん剤の点滴も頑張ったし、病院に行くのもそんなに嫌いじゃなかったよね。

だって帰りの車ではいつもご褒美にジャーキーガムをもらえたもんね。

お家の中では子育てしたり。

それを見たあんずちゃん、いつもと違うお姉ちゃんをからかうように上からちょっかいを出していたっけ。



まりもが闘病を始めて間もない頃、今から7年半前の写真。あんずもまだ若くて丸々と元気いっぱいだった頃。




こんなに元気だったあんず٠٠٠まりもと同じ病気になっちゃった٠٠٠悔しいよ。何でなんだろうね٠٠٠



でもね、あんずも頑張っているよ❗体重測定では先週より400g増えていたよ。

血液検査の採血も、お利口さんでしょ。

下痢はすっかり治った事を伝え、やっぱりステロイドって良く効きますね、と言うとK先生、でもステロイド、続けて打っても効かなかったから、もしかするとクロラムブシルが効いている可能性もあるね、と仰った。



そして15分後に出たドキドキの血液検査の結果は٠٠٠

心配した骨髄制御の副作用もなく、全身の栄養状態を示す蛋白の数値も先週より上がっている。肝機能も全く問題なし。腎臓の老廃物の処理能力を示す値は若干高めだけれど、おしっこを作る機能は充分あるからこちらも問題なし。



と言う事で、お薬はこのまま続け、次は二週間後に血液検査をする事になった。



しかし問題がひとつ。クロラムブシルの残りがあと僅かしかないのだった。代替えの薬剤はメルファラン。クロラムブシルより副作用が強く出る。何とかクロラムブシル、手に入らないかな٠٠٠


まりもがリンパ腫になった時、必死で調べた事が今こうして役に立っているのも何かあるのかな。



ねぇ、まりも。今日は相方がお花とさくらんぼを買って来てくれたよ。みんなで仲良く食べるんだよ。

そしてお願い、まりも！あんずの事見守ってやってね。

やっぱり凄いわ、ステロイド

1週間前、下痢止めとステロイドを注射してもらったあんず。しかし効き目はなく٠٠٠そりゃそうだわな。ただの下痢じゃなかったんだから。




少し量を増やして注射したが、全く効く気配はなく、クロラムブシルを飲んで3日目の昨日、ようやく下痢がピタリと止まった。




下痢が始まって2週間近く。もう下痢は治らないかもしれないと思っていたから、本当に凄いわ、ステロイド。

食欲もあります。

マイブームのたわしも好きです。

表情も悪くないです。




元気な頃ほど活動的じゃないけれど、これで充分。何とかユルユル頑張ってくれたらな。




でもステロイドは直ぐに耐性を持ってしまう。ちょっとでも長く効いてくれたら良いんだけど。

お薬飲めたよ！

昨日の朝、相方があんずを抱っこして、松剣があんずの口をこじ開け茶色いクロラムブシルと白い小さなかけら、プレドニゾロンを喉の奥に放り込む作戦で薬を飲ませた。

注射器に入れた水を口の横からチュッと入れる作戦だったが、ピストンを押す加減がよくわからず相方の手にかかってしまうだけだった。




あ～もうっ！強すぎるんよ。もっとやさしく！٠٠٠今度は緩すぎて殆ど出ていない。




もう仕方ない！ここで飲ませよう。

シンクには上がっちゃいけない事になっていたのだが、誰もいない時、たまに可愛い足跡がついている事があったので、密かに上がっている事はわかっていた。




しかし最近はあまり叱る事がないので、シンクの上に何もない時はヒョイと飛び乗って来る。




ここでこうしてお湯を飲むのが大好きなのだ。もう何でもあり！危ない事以外は。




ちゃんと飲んでくれたようだ。えらいね、あんず。お薬ちゃんと飲めたね！




今朝も食欲はある。最近は通りすがりに食べられるようにと、３ヶ所にご飯を置いている。ここは日中障子を開けてやるとお庭を見ているお気に入りの場所。ここで朝食。

この日は夜の9:00過ぎに、量は少ないけれど下痢をした。しかしいつもなら朝起きると下のトイレで大量の下痢をしていたのが、今朝はしていなかった。ようやくステロイドが少し効いてきたのかも。




クロラムブシルは1日おき、プレドニゾロンは毎日飲まなきゃいけない。今日は作戦を少し変更してお薬の後、ご飯を食べさせる。

早く開けて下さいな。

今日も食欲旺盛。よし、あんず、えらいよ❗

お気に入りの場所にも置いてやるとこちらでもパクパク。台をゴージャス？な桐の箱で少し高くして改善。食べやすくなったかな。




今日は昼過ぎに下痢をしたが、少し形が出来たのが混じっていた。下痢の間隔も少し空いたので、このまま良くなってくれたら良いんだけど。





明日もお薬、頑張って飲もうね。

少しだけラッキー

相変わらず下痢が止まらないあんず。水様性で全く形はないが、一度出てしまうと暫くは出ず、何度もしぶるようではないのが幸い。




ステロイドの副作用で食欲はある。起きてすぐにお食事台に飛び乗り猛アピール。

相方が準備してくれるのももどかしいほど。昨日の残りを少しだけ食べて病院へ行く準備。



あんず、ゴメンね、今日も病院に行くよ。



既に察知して二階の押し入れに隠れてしまったあんずを捕獲。めっちゃ機嫌悪っ。

今年も梅雨入りした松剣地方。どしゃ降りの雨の中、病院へ向かう。そう言えば、ぺー君の時もジュニアの時も、まりももこの時期に闘病していた。何の因果か知らねぇが٠٠٠なんて台詞が出てくる。




予約はしていなかったが、思ったより早く診察室へ。

先ずは体重測定。一昨日より少しだけ増えている。




今日は先生に２つ提案してみたい事があり、急きょ松剣も一緒に来たのだ。




一つはステロイドと一緒に経口投与出来る抗がん剤、クロラムブシルを飲ませてみたいと言う事。




しかしこの抗がん剤は輸入で、今は1ヶ月半くらい掛かると言う。そんなん間に合わんわ。



他の方法として、山口大学の獣医学部を受診し処方してもらう。これには正式な診断が必要。効くかどうかわからないのに遠くまで連れていくのもなぁ٠٠٠




するとK先生、それに代わる抗がん剤として٠٠٠ちょっと待っててね、と奥の部屋へ行き、クロラムブシル、ちょっと残ってた！試してみよう。と、松剣の提案を受け入れて下さった。




もしも、もしも効果があるのなら、山口大学に連れて行くのもありだけど٠٠٠




もうひとつの提案は、まりもの時にも試そうとしたサプリメントで、コルディＭ。こっちの方はエビデンスも無いしご飯に混ぜて、もしも嫌がったらそれだけであんずのストレスになるから、あまりお薦めはしないと言う事を言われた。


そうだよね٠٠٠冷静に考えないと。

今日は下痢止めとステロイドの注射をするよ。

偉いよ、あんず。今日もよく頑張ったね。

お薬は明日から。猫の場合、食道で止まってしまうから、口の中に入れたら直ぐに水を飲ませないといけないらしい。こりゃ大変そうだ。相方と二人掛りだな。




帰宅したあんずさん、ご飯の続きです。

クロラムブシル、少しでも残ってて良かった！ちょっとラッキーかもよ❗効いてくれたら良いんだけどなぁ٠٠٠

あんずの日常

昨夜は外出していた相方が帰宅するなり、あんずの病気と治療について、電話では話せなかった詳細を伝えた。





先月の初めにお父さんを白血病で亡くした相方にとって、どれだけ辛いことかと思うとやるせなかった。



布団に入ってからもなかなか寝付けず、あんずもいつもにも増して甘えん坊で、うつらうつらしている内に白々と夜が明けてしまった。



当の本人は少し元気はないものの、いつものようにお風呂のシャワーの水滴をペロペロ。

お姉ちゃん達のお水も頂いちゃいます。

最近お気に入りのたわしブラッシングでまったり。

全くいつもと変わらない、あんずの日常。
いつもと違うのは、ご飯がカリカリから初めて食べるちょっと贅沢仕様になった事。

ちょっと待って、あんず。写真だけ撮らせてよ。

お腹が空いているらしい。昼の相方からのメールによると、ここには写っていない、もうひとつのご飯をパクパク一気に食べたと言う。

おいしいね、あんず。しっかりお食べ。



まりもは病院に行くのも点滴をするのも嫌がる事はなく、むしろ車でお出掛けして帰りに公園やカフェに行くのを楽しんでいた。




でもあんずは病院が大嫌い。いつも緊張でピンクのお鼻が真っ赤になってしまうんだ。あんずにストレスを与える事はせず、Ｋ先生の所で出来る治療だけお願いする事にした。



そりゃ1分だって1秒だって長くあんずと一緒に居たいよ。でも辛い思いをして毎日の様に病院に通って、遠くの病院にも行って、それはあんずの為じゃなくって自分達のエゴだろう。





夕べ相方としっかり話し合ったが、二人の意見は一致していて、お家が大好きなあんずと出来るだけ一緒に居てやり、生活の質は出来る限り維持し、痛みや苦しみが最小限で済むよう様に力を注ぐ。そして大好きなお家で看取ってやろうと。




まりもに続いてあんずまでも同じ病気と診断された事は、きっとこの家ならちゃんと最期まで看てくれると神様が決めたんだと思う。



あんずにはまりも亡き後、どれだけ慰められただろう。このちっちゃな身体で全身全霊を尽くし和ませてくれた。あんずが居たからこの家に引っ越しもして来た。前のアパートは西日本豪雨で被災しているから、命の恩人？恩猫？でもあるね。



残りの時間がどれくらいなのかは聞かないでいい。例えそれが明日だったとしても悔いが残らないよう、今度は松剣と相方が恩返しするよ。

何で?あんずまで٠٠٠

ちょうど1週間前、あんずがひどい下痢をした。相方が言うには、ほぼ形は残っていないような便だったらしい。




毎年この時期体調が悪くなるから、きっと今年もそうだとは思うけど。




先月の健康診断では全ての数値は良好だったし、少し様子を見ようと言うことになり、翌日は少し改善されていて、その翌日もまあまあ形は残っている程になっていた。




しかしその翌日の金曜日、松剣仕事から戻ると吐いていて、全く形のない便がトイレに砂も掛けずに放置されていた。




やばいかも٠٠٠しかし食欲も元気もあるし、又様子を見ていた土日もやっぱり下痢だった。




これは何かおかしいよ٠٠٠月曜朝一で相方が病院に連れて行き、血液検査をお願いした。

数値はとても良好。先月の検査よりむしろ良くなっているという。



でも気になるのは体重の激減。3.9㎏あったのがたった1ヶ月ちょっとで500gも減っている。



この日は下痢止めの注射と脱水症状を起こしているといけないから、念のため点滴をしてもらった。




これで効いてくれたら良いんだけど٠٠٠



しかしこの日の夜、量は少ないけれど又下痢で、朝も下のトイレに下痢をしていた。




もうこうなったら仕事どころではない。午後半休を取り急いで帰宅した。



午後の診察は16:00から。混んでいるといけないから15:00過ぎには出発だな。



昼ごはんを済ませ少しウトウトしていると、あんずが胃液にまみれた毛玉を吐き、水みたいな下痢をした。




これはやっぱりただ事ではないな。ネットで調べると、消化器型リンパ腫で間違いなさそうだと思った。

二日続けて病院だね、あんず。今日は松剣とふたりで行くよ。頑張ろうね。助手席にあんずを乗せて病院へ向かう。




道は混んでおらず、15分前に到着。受付を済ませ車で待つ事20分。早かったからか、16:00ちょっと過ぎに呼ばれて診察室へ。　




先生、全く薬が効かんのです。何かやばいやつじゃないでしょうか。消化器型のリンパ腫とか٠٠٠



先ずは体重測ろうか。

又減ったね٠٠٠う～ん٠٠٠この体重の減り方、昨日も気になっとったんよね٠٠٠その可能性は高いけど、麻酔をして内視鏡での診断になって、ここではできないから紹介状を書く事になるね。





もしそうだとしたら抗がん剤ですか？猫の場合、あまり効果は期待できんと書いてありましたけど٠٠٠




そうじゃね٠٠٠リンパ腫にも型があるから一概には言えないけれど、この体重の減り方からすると、抗がん剤が効きにくいタイプと思う。




エコーで見てみようか。ちょっと毛を剃るよ。頑張ってねー、あんずちゃん。

お腹の中のリンパ節が腫れているね٠٠٠これが腫れている事で、別の病院を紹介した子でリンパ腫じゃありませんでしたという事例はこれまで1つもないらしい。ほぼ間違いなくリンパ腫。




どうして٠٠٠何であんずまでそうなるんだよ٠٠٠




以前から相方と、もしもあんずがまりもの様な病気になったとしても、あんずにとってストレスになるような過度な治療はするまいと決めていた。




検査により病名が確定されたとしても、その後の治療の効果が期待できない物であるならば、検査する意味は無かろう。訳のわからない事をされたあんずはストレスしか感じないだろう。




先生は何を食べさせても良いよって。おやつは欲しがって食べるから、大好きなおやつを沢山食べさせてやろうよ。




一緒に病院に来られなかった相方に、今日の診察内容と松剣の考えを電話で伝えると、相方も同じ考えだった。




今日は下痢止めとステロイドを注射。これが効けば2～3週間は状態が良くなるけれど、又同じ症状になる。その内にステロイドも効かなくなり、どんどん弱って行くんだそうな。




残された時間は後どれくらいなんだろう٠٠٠今月27日はあんずの12歳の誕生日。あっと言う間の12年だったね。




残された時間、うんと甘えん坊して大好きなおやつを沢山食べようね、あんずちゃん。可愛いあんず、大好きなあんず。松剣と相方の宝物。


　

あわやホームラン？！古民家カフェ

外出自粛も緩和され、コロナ対策をしながらの新しい生活様式も、だんだんと定着し始めた今日この頃。




と言うことで、今日は隣接する市に見つけた古民家カフェにドライブがてら出掛ける事にした。

大きな田舎の民家が点在する中でも一際目を引く、綺麗に改装された古民家。入り口の敷居を跨ぐとお洒落な玄関。

玄関脇の空間では、手作りの小物やガラスの器などが品良く並べられ売られている。

外観だけじゃなく中の雰囲気もとってもいい感じ！




空いているお好きな席へどうぞと言われたので、窓際のカウンター席に並んで座る。

綺麗に手入れされたお庭から、心地よい風が網戸越しに入って来る。もうコロナなんて事、忘れそう。



ここのメニューはランチのみ。メニュー表から好きなおかずを2品選ぶシステムらしい。プラス100円でデザートと飲み物が付きますが、って。勿論付けて下さいな。

うわっ、全部おいしそう❗迷うなぁ。違うの頼んで取り替えっこしたら4種類味わえる。なので、相方は油淋鶏と白身フライタルタルソースで、松剣は鶏南蛮とうわさの豚カツに決定。

料理が来るまで店内を散策。教えてくれなかったが、水はセルフらしい。相方に持って行ってあげよ。

と、ここで何やらコンセプト不明の飾り物群発見。何じゃ、この一覧表は。寄って見る。

益々わからん。何か由緒ある家柄？まっいいや、謎のままで。席に戻ろ。



しばらくするとランチが運ばれてきた。

2品って言うからもっと小さいかと思ったね。こりゃお得だわ。



揚げ物はかりっとしながらもジューシー。更に自家製タルタルソースとも相性は最高よ❗あんかけ茶碗蒸しも旨っ！ご飯の大盛り出来るか聞けば良かった。こんなにおかずがおいしいのに、足りる訳ないない。


しかしここはヒットだねー。デザートはどうなのかな。プラス100円だから大した事なかろうて。ちっさいプチケーキ的なもんよ、きっと。



そんな話をしながら相方はお手洗いへ。その間に運ばれて来たデザートに、松剣ワオ！ってなった。

すげー！これが100円ってか？そりゃ付けな損です。お手洗いから戻った相方もビックリ。



いやぁ～ここはヒットじゃなくてフェンス直撃3ベースくらいあげても良いんじゃないの？ご飯が大盛りなら間違いなくホームランだね！