2020年6月10日水曜日

あんずの日常

昨夜は外出していた相方が帰宅するなり、あんずの病気と治療について、電話では話せなかった詳細を伝えた。





先月の初めにお父さんを白血病で亡くした相方にとって、どれだけ辛いことかと思うとやるせなかった。



布団に入ってからもなかなか寝付けず、あんずもいつもにも増して甘えん坊で、うつらうつらしている内に白々と夜が明けてしまった。



当の本人は少し元気はないものの、いつものようにお風呂のシャワーの水滴をペロペロ。





お姉ちゃん達のお水も頂いちゃいます。





最近お気に入りのたわしブラッシングでまったり。







全くいつもと変わらない、あんずの日常。
いつもと違うのは、ご飯がカリカリから初めて食べるちょっと贅沢仕様になった事。









ちょっと待って、あんず。写真だけ撮らせてよ。








お腹が空いているらしい。昼の相方からのメールによると、ここには写っていない、もうひとつのご飯をパクパク一気に食べたと言う。





おいしいね、あんず。しっかりお食べ。



まりもは病院に行くのも点滴をするのも嫌がる事はなく、むしろ車でお出掛けして帰りに公園やカフェに行くのを楽しんでいた。




でもあんずは病院が大嫌い。いつも緊張でピンクのお鼻が真っ赤になってしまうんだ。あんずにストレスを与える事はせず、K先生の所で出来る治療だけお願いする事にした。



そりゃ1分だって1秒だって長くあんずと一緒に居たいよ。でも辛い思いをして毎日の様に病院に通って、遠くの病院にも行って、それはあんずの為じゃなくって自分達のエゴだろう。





夕べ相方としっかり話し合ったが、二人の意見は一致していて、お家が大好きなあんずと出来るだけ一緒に居てやり、生活の質は出来る限り維持し、痛みや苦しみが最小限で済むよう様に力を注ぐ。そして大好きなお家で看取ってやろうと。




まりもに続いてあんずまでも同じ病気と診断された事は、きっとこの家ならちゃんと最期まで看てくれると神様が決めたんだと思う。



あんずにはまりも亡き後、どれだけ慰められただろう。このちっちゃな身体で全身全霊を尽くし和ませてくれた。あんずが居たからこの家に引っ越しもして来た。前のアパートは西日本豪雨で被災しているから、命の恩人?恩猫?でもあるね。



残りの時間がどれくらいなのかは聞かないでいい。例えそれが明日だったとしても悔いが残らないよう、今度は松剣と相方が恩返しするよ。



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