昨日H動物病院で『肥満細胞腫』と診断されたあんず。帰宅してネットで病気について調べてみた。
相方は不安になるだけだから調べない方が良いと言ったがそうはいかない。闘うには敵を知らねば!
ここからは『肥満細胞腫』について。興味無い方はスルーで。
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肥満細胞とは
脂肪とも肥満とも全く関係が無く、そういう名前の細胞で、体の色々な所に存在し、アレルギー反応や
炎症反応、免疫反応に深く関わっている。
肥満細胞腫
肥満細胞が腫瘍化した物で、皮膚にできるタイプと肝臓や脾臓、消化管などの内臓にできるタイプが
あり、犬の皮膚型は悪性の物が多いが、猫の皮膚型は挙動の大人しいものが多いとされている。
頭部・四肢にできた小さな出来物が実は肥満細胞腫で、生涯体調には影響なく済む事も多い。しかし眼の
ふちの2~3mm程度の出来物が、眼だけでなく顔を覆うほどの大きさに成長したり多臓器に転移する
事も稀に起こるので、100%良性とは言えない。
猫の内臓にできる物は悪性の物が多く、嘔吐、下痢、食欲不振等の消化器症状が主になり、進行すると
腹腔内のあちらこちらに転移して癌性腹膜炎を起こして腹水が溜まったり、肺転移を起こす事もある。
皮膚型の肥満細胞腫は、犬と異なりそのほとんどが良性の経過をたどり自然消失する事もある。
皮膚型が多く内蔵型は少ないと言えるが、内蔵型において猫は犬と比べれば多いのが現状。
細胞腫という病名は良性によく使われるが、この肥満細胞腫においては決して良性を意味せず、潜在的に
悪性と認識したほうが良い場合が多い。
肥満細胞腫の治療
一般的な第一選択としての治療は、正常部を含めて大きく切って完全に取り除く事。完全に取り除く事が
出来れば、完全治癒も夢ではない。放射線療法も有効だが、基本的には切除手術との併用や手術の適応が
困難な場合に行われる。その他、補助的化学療法(抗がん剤・ステロイド剤等)も状況に応じて行われる。
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朝一番でK先生の診察を受け、今後の治療について相談する事にした。
いつもの様に『綺麗綺麗するよ〜』と騙し討ちで洗濯ネットへ。捕獲成功。
まりもと毎日の様に通った病院への道。余りに久々過ぎて道間違えそう・・・途中事故で流れの悪い区間もあったが診察時間より15分程早く到着。診察室で待っていよう。
あっ、しーちゃん。おはよう、久しぶりだね!相変わらず人懐っこいね。まるで相方が連れて来たみたい。
あんずですよ。よろしくね!
予約を入れていなかったので15分程待合室で待機。ようやく名前を呼ばれ診察室へ。経緯は昨日電話で話してあったから早速プチっと出来たヤツを診て頂く。
もう一度先生が指でカリカリっとこさいでガラスプレートを擦り付け顕微鏡を覗く。結果はやはり黒。しかも昨日H動物病院ではそれ程焦る事も無いとの診立てだったのに、細胞の中に核が二つある物が見受けられるから早い方が良いとの見解だった。
それって分裂が速いって事?悪性度が高いって事なんだ・・・思い出したくもない心臓がギュゥとなる感覚が蘇る。しっかりしなければ・・・
それでも病理検査で良性と言われる事がありますか?と聞いてみると力強く、あるよ、と答えてもらえたのは少しだけ安心だった。
更に昨日頭に入れた、付け焼き刃な知識を手繰り寄せる。
先生、末梢血への浸潤があったらどうなるんですか?
それも調べてみないとね・・・末梢血に出ていたら手術には何の意味も無いからね・・・
先ずは採血ね。頑張るよ!身体は柔らかいし猫っ毛というくらいだから、へにゃへにゃでツルツル。ニャオンニャオンと鳴くあんずをみんなで押さえ付ける。ゴメンねあんず・・・
結果はセーフ!血液検査の数値は全て綺麗に基準値内。ひとまずホッ。
続いて脾臓のレントゲン。
見ても良く分からないが大きさに問題なし。という事は、手術適応じゃん!良かったね、あんず。
ニャン子の場合、手術すればそれで終わりと言うパターンが殆どらしい。しかし取った腫瘍を病理検査で詳しく調べないと判断は出来ない。悪性である可能性もまだ十分にあり得る。ぬか喜びは禁物だ。
検査の結果、悪性度が高い物なら抗がん剤治療が必要になるが、K先生曰く今までそうなった子は居ないと仰しゃる。多発性の場合、何個も次々出てくる子はいるが、その場合『再発』とは言わないそうだ。
今日は良く頑張ったね。偉かったよ、あんず 。帰ったらお腹がペコペコになったね。
手術の日は7月7日(火)に決まった。七夕だね。きっとお星様になったみんなが守ってくれるよ!
どうか手術うまくいきます様に・・・そして検査の結果、悪性度の低い物であります様に・・・
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