松剣の過剰な心配による騒動から約一週間。検査の結果が出た。やはり肥満細胞腫で間違いは無かったが、手術で一緒に取った周りの皮膚組織からは悪い物は見つからず、取り敢えず一件落着となった。
抜糸後、傷痕には大きなかさぶたが出来ていたのをご自分でお取りになり、一時は血が滲んで少しハラハラさせられたが、その後は順調に回復。毛も随分生えて来た。
松剣の過剰な心配による騒動から約一週間。検査の結果が出た。やはり肥満細胞腫で間違いは無かったが、手術で一緒に取った周りの皮膚組織からは悪い物は見つからず、取り敢えず一件落着となった。
抜糸後、傷痕には大きなかさぶたが出来ていたのをご自分でお取りになり、一時は血が滲んで少しハラハラさせられたが、その後は順調に回復。毛も随分生えて来た。
あんずが手術を終え2〜3日経過した頃、目の上のおひげの毛穴と左耳の後ろに赤いポツを見つけた。まさか・・・胸がザワザワした。
こうなると何を聞いても何を見ても頭に入って来ず、心配で心配でたまらなくなる松剣。一方相方は、これは肥満細胞腫じゃないと思うから、もう少し様子を見ようと言う。
何を根拠にそうじゃないと?・・・だってプクッとしてないし・・・えー?!それだけで?
しかし心配している松剣を見ている方が心配という事で、抜糸は来週の火曜日ではあるが急遽K先生の元へあんずを連れて行くことにした。
ゴメンね、あんず。何度も連れまわして・・・
この日の診察はT子先生。診察室に入るなり、先生、あんずのおでこと耳の後ろに新しいヤツが出来たみたいなんです・・・
どれどれ?先ずは耳の後ろなんですけどね・・・ここら辺に・・・アレッ?この辺に小さいポツが・・・
え〜?どれ?アルコールを浸した脱脂綿で先生が拭う。そこへ少し遅れて診察室へ入って来た相方がもう一度説明する。
あ〜これ?・・・これは違うと思うよ〜。何か掻きむしった痕じゃない?
でしょ〜先生。うちも違うと言ったんですけどね、この人心配性で。
メガネを外してT子先生がじっくり観察する。あ〜これ・・・
(うわ〜やっぱり・・・も一回手術か・・・何度も麻酔、大丈夫なんだろうか・・・)そう思うと涙が込み上げそうだった。しかしT子先生の次の一言は、余りにも拍子抜けするものだった。
う〜ん・・・寝ても良いと思う!これね、多分バリカン負け。ちょうどヒゲの毛穴の所でしょ。肥満細胞腫はね、こんな感じでプクッと膨らんで毛がそこだけ無い形が殆どだから、と絵に描いて説明して下さった。
ホラね。じゃけ〜言ったじゃん!大袈裟過ぎる・・・と相方。
(え〜!!本当ですか?ちゃんと見て下さいよ)と思いつつ、でもかれこれ5日も赤いんです。バリカン負けってこんな長い事赤いもんですか?
う〜ん・・・まぁこれは様子見で良いと思う。来週の土曜日くらいにもう一回見せて。
そんな、先生!手遅れにならんですか?
手遅れ・・・これに関しては大丈夫!
ホントですね、先生!あ〜もう全部腫瘍に見えて来るんですよ・・・
結局この日は検査の結果も出ておらず、予定より少し早く抜糸してもらっただけ。
帰りの車で、大袈裟なんよ、心配し過ぎなんよ、考え過ぎなんよ、もっとポジティブに考えられんの?来週の火曜日まで待てば1回で済んだのに。あんずを見てごらん、可哀想に緊張しまくって鼻が真っ赤じゃん!◯♭〆□△*@£♯%!!∈☆>⌘♬⁂¥$・・・などなど・・・散々言われたのは言うまでも無い。
そしてこの日から3日後。おでこと耳の後ろにあった赤いポツは跡形も無く消えた。
ジュニアとお別れして今日でちょうど10年。勿論一日だって忘れた事なんてないよ。
友人Fに抱かれてやって来たあの日。今の松剣の暮らしはあの日に始まったと言えるね。
まりもと出逢えたのもジュニアとの出逢いがあったから。毛の色、耳の垂れ具合、お鼻の色・・・初めてお散歩で出会った近所の人も『ジュニアちゃんにそっくりだね〜』と感心していたからね。
でも雑種だったから見る見る大きくなったね。
ジュニアと最後に行ったカフェでお店の人が撮ってくれた写真。まりもと初めて行った時、お店の人に探してもらったら見つかったよ!
ちょっぴり戸惑った表情をしているけど、半年振りに再会出来た気がして、お店の人の前なのに相方と二人で涙を流してしまったよ。
今日はジュニアのイメージの可愛らしい花を買って来たよ。本当は大好きだったシュークリームをお供えしてあげたかったけど、時節柄日持ちがしそうなお菓子で我慢してよね!
昨日は手術を終え、助手席の相方に抱っこされ 這々の体で帰宅したあんずさん。車の中でしっこをチビってしまい相方共々しっこまみれになってしまった。
焦点も合わずふらふらの千鳥足だったので階段から落ちたら大変!下に下りられない様しっかり戸を閉め就寝。この時期には非常に珍しく松剣の布団の中でスヤスヤと眠り、今朝はまだ薄暗い時間に何だか借りてきた猫の様に(猫ですが)えらい大人しく下に下りたがった。
戸を開けてやると、ゆっくりではあるが随分しっかりした足取りで階段を下り、ご飯もしっかり食べたのだが・・・何だか変?!
そう言えばあんずの声、聞いてないよね・・・ニャンともすんとも言わないのだ。ちょっと心配になったが、大好きな鰹節を見せると短く『ニャッ!』と鳴いた。良かった〜、ちゃんと声が出たよ。安心して職場へ向かった。
仕事中、あんずにメッセージが届いていると相方からメールが来た。
今日の手術に備え、昨夜のご飯は夜9:00まで。剣道の稽古に行かなくてはならない為、少し早めで可哀想ではあるが、8:00に食事を片付ける事にした。
何も言わず下げるのは信頼関係を失っちゃいけないので、二階の専用ベットに寝ていたあんずの所へディナーをデリバリー。