聞こえないふりをして歩き進めると塔が見えてきた。八坂の塔かな?
きっとそうよ、他に塔なんて見当たらないし間違いないわといい加減な相方。
やっぱそうかね?しかし写真を撮ろうとポイントを探すが、旅行ガイドや絵ハガキの様なポイントがなかなか見つからない。それに何だか塔の高さも低い気がするし形も微妙に違うような٠٠٠まぁいいや。何となく写真に納めとこ。
上って来た坂道を少し下り何となく人の流れに乗って歩くとねねの道に出た。高台寺はすぐ近くみたい。
ここから少し坂を下ると高台寺の入り口を見つけた。
既にどうでもよさそうに何も考えずに歩を進めているだけの相方。知らない人とカップルになっとるし。
何とか上まで上がり拝観料を払おうとした時、高台寺の全貌が明らかになった。これ全部見て回るん?と相方。一度行ったし、うちはそこの茶店で一服しよるけーひとりで行ってきんさい、とうんざりしている。
足が痛いのかな٠٠٠何かかわいそう٠٠٠もうここは一度来たから清水寺へ行こうか。せっかく来たのにと言ってくれたが今度ひとりでゆっくり来るわ。それに清水寺までまだ歩かないといけないし。
じゃあ清水寺までゆっくり歩こうか。と、お土産屋さんがズラリと並ぶ中、面白いの発見。
後ろ向きの立ち姿、あんずみたい。お耳、怪我したんだ٠٠٠早く治ると良いね。
それにしても観光客の数ったら!修学旅行生以外の7割くらい外国人だ。韓国、中国は勿論、ロシアや中近東からの観光客も目立つ。
そんな観光客向けのお店のほとんどは外国人向けの侍Tシャツやスイーツなどを売るお店。侍、忍者、新撰組など松剣好み。模造刀なんかもあったりして思わず買おうかと迷ったりした。
あっ、舞妓さん?いや、それほど若くはないな。芸妓さんだ。
いや٠٠٠どう見ても男性よ、と相方。
仰る通り、外国人男性でした。騙されるところだった。
観光客の話し言葉に耳を傾けたり、時折お店を覗きながら相方の歩調に合わせてゆっくり歩く事30分。ようやく清水寺に到着。
相方の隣で写真撮影するおじさん達はブラジル系と思われる外国の方。何だか子供みたいに楽しそう。
この廊下の先に例の舞台がある。
役者が大きな舞台で演じると言う意味の檜舞台はここから来ているらしい。
飛び降りようと思ったら工事中だった。残念❗
ここから飛び降りるのは大きな買い物をする時だけじゃなく、決死の覚悟で何かをする時にも使うんだって。
ここから飛び降りた人、実際にいるらしい。江戸中期の1694年から末期の1864年の間で未遂も含めて234件、内34人が亡くなったそうだ。生存率にして85%。生存者の90%は10~20代の若者で、60代以上は全員亡くなっているそうだ。飛び降りるのは止めましょうね。
工事中で残念だったが清水の舞台にも立てて大満足でした。
清水寺を後にして錦市場へ向かうバスに乗る。相方はもうクタクタのはず。しかし次は祇園と言うバスの案内を聞くとちょっと下りて歩いてみたいと言い出した。
そりゃ良いけど。じゃあここで一旦下りましょう。
もう1回続く。
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