新年を迎えるありがたさ

人並みに年越しが出来るようになったのはいつの頃からだろうか。

20代前半までは、それこそ餅を買うお金も無い程の貧乏生活を送っていた。 相方の記憶では、気の毒に思ったFが年越し蕎麦を持って来てくれた事があった、と言うのだ。松剣すっかり忘れている・・・

その頃を思えば上等じゃないですか！

 

 

 

年越し蕎麦に松剣の大好物の助六寿司、それに石鯛の刺身とちょっとしたオードブルまで。そして何よりも福を招く『招き猫』までいるじゃないですか！

こうして年越しから新年を迎える事がどれだけありがたい事か、年々身に染みて来る。

新年を迎えるのは子供の頃からずっと特別な事で、元旦は一年で一番の特別な日だった。この拙いblogを読んで下さっている皆様、

新年おめでとうございます

今年もよろしくお願いします

いつもは正月らしく雑煮など食べるのだが、今年は昼からバイキングを予約したので、朝は簡単にパンとコーヒーでちゃっちゃと済ませ昼過ぎにホテルのスカイラウンジへ出発！

市内が一望できる23階のスカイラウンジ。昨年春にG7外相会議が開催されたホテルだが、とってもリーズナブルな価格でのバイキング。天気も良いし眺めも最高だ。

今日も穏やかな瀬戸内の海。今年一年がこの海の様に穏やかであります様に。

 

 

 

 

お財布にも優しい価格とあって家族連れで大賑わい。料理の場所からちょっと離れた席に案内され、いつもの様に焦る相方。

『はよー取りに行かんと無いなる』そんな訳ないじゃん！次から次から出て来るから、そう焦らんでも・・・と言った時には既にお盆を持っているではないか。

それにしても美味しそうな料理ばかり！雰囲気も手伝って何だか高級感もある。

それぞれ思い思いの品を取り席に戻る。テーブルいっぱいに並べられた料理はどれも美味しそう！早速頂きます。

あぁ〜美味っ！！ビーフシチューは口の中で肉がホロっと崩れる感じ。バーニャカウダの野菜はキャベツと紫色が衝撃的なビーツ。それに何だ、ブロッコリーに似て非なる新しき野菜。多分、ロマネスコ？だったか。上品な味付けのソースをかけて、こりゃ美味いや！

安いバイキングは野菜は殆ど冷凍だがここのは全部生から調理してある。シャキシャキの歯応えはたまらんな。しかし野菜で腹を満たす訳にはいきますまい。

相方が、ローストビーフとスモークサーモンをコックさんが切っていると言うではないか！こりゃ大変、取りに行こ。

 

密かにスモークサーモン大好きなんだよね。レモンと玉ねぎをクルッと巻いて。あ〜幸せ〜！勿論ローストビーフも美味い！もう一回おかわりしよ。

あんた、大盛りの白飯食ってる場合じゃないよ！そんなのいつだって食べられるんだから！と相方に言われ、そりゃそうだ、白飯のおかわりはやめて違うの食べなきゃ損だわと気付いた松剣。

また新しい料理が出ていたと相方が取って来たのはイクラが散りばめられたピザ。ホットプレートの上で熱々を提供しているという。

うわっ、コックさんがイクラを惜しみなくピザに散りばめているではないか！

こりゃ美味いわ！もう一回おかわりしよ。ついでにオレンジジュースも。

デザートも気になるな。

 

 

プチケーキ、果物、アイスクリーム。あっ、果物無くなったとこがある。また出て来るよね。

相方は早くも突入。

ありゃ〜大口開けて・・・アゴ外れんかいな。しかし美味そうに食べますな。今年も元気で何でも美味しく食べられると良いね。

さてと、松剣もそろそろデザート行きますか。

さっきの売り切れていたのはオレンジだったんだ。また出てきてよかった〜。

今年も痩せなきゃいけない松剣と相方。いや〜のっけから食べてしまいました。まっ元旦ですから。明日から少し控えましょう。

さてと、お腹もいっぱいになった所で今年も初詣に行きますよ⛩。

今年は相方が調べてくれていた穴場の神社。武道の神様らしいのだ。

昨年久々に挑戦した剣道の昇段審査。まだ稽古が足りないと言う事だったので、怪我や病気も無く家族も健康で稽古に専念できます様お祈りして・・・

お祈りを済ませ恒例のおみくじ。松剣も相方も小吉だ。焦らず騒がず心静かに過ごしなさい、か。了解しました！

 

 

こうして相方とお詣りをしていると必ず思い出す事がある。まともに新年を迎える事が出来なかった若い日の初詣の事だ。

20歳だっただろうか。F達と県外の有名な神社へ初詣に出掛ける事になった。NHKの紅白が終わって出発したか、とにかく到着したのは夜中だったのに当時の写真を見ると松剣とても寒そうな格好で写っている。

暖かいジャンバーを買うお金もなく、Gジャンにマフラーを巻いているだけ。若いから何ともなかったのだろうか。

お詣りを済ませ境内でFが大きな破魔矢を買った。松剣お金がなくて肌守り一つ買う事は出来なかった。続いて参道の出店でFは大きな達磨を買った。松剣はなけなしの300円で一番小さな達磨しか買う事が出来なかった。

 

 

手のひらに乗るほどの小さな達磨さん。いつか人並みの生活ができる様になった時に右目を入れようと思いずっと大切に持っていた。

正月を迎える度にもう右目を黒くしても良いかな？と思うのだが、目を入れてしまうとこれが限界になってしまう様でまだまだ頑張らねば！と思い今に至っている。

 

 

 

肌守り一つ買う事も叶わなかったあの頃。こうして思うだけの御守りを買い、元気に正月を迎えられる事がどれだけありがたい事か。

しかし相方とあんずとあと何回一緒に正月を迎えられるかなと考えると切なくなってきた。子供の頃は希望でいっぱいだった新年だが年々不安の方が大きくなる。

今年も何とか元気に過ごせます様に。特別良い事はなくてもいいです。悲しい事や辛い事がありませんように。元気で人並みの生活が出来れば良いのです。神様、贅沢なお願いでしょうか。

 

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