変更型DMAC開始から1週間。リンパ腫の進行にブレーキが掛かったと思ったのも束の間、
3日の朝にはグリグリが大きくなっていた。4日はビタミンC点滴と、血液検査をする予定になっていたので、11日の予定だったメルファランの経口投与を1週間前倒しする様お願いするつもりで病院に向かった。
触診したK先生も松剣の意見に賛成だった。早速採血し、ビタミンCを点滴している間に血液検査をする。食欲も元気もあるんだけど・・・
次に使える抗がん剤についてK先生に聞いて見た。DMACに使用しているアクチノマイシンはドキソルビシンと同じアントラサイクリン系。これに無反応と言う事は、ブレオマイシンもだめ。ビンクリスチンにも無反応なので、ビンブラスチンもだめ。未使用は、メトトレキサート、シタラビン、ダカルバジン、シスプラチン。それに薬剤耐性が出来ないとされているシクロホスファミドとこの系列。そして最終兵器と言われるロムスチンか・・・しかしK先生は、他の抗がん剤を使う前に先ずはDMACの薬剤強度を上げてみようと仰った。変更型がまずかったのかな・・・
ビタミンCの点滴を開始して15分程経過した頃、検査の結果が出た。白血球数は殆ど減っていないし、好中球も7700あるので、経口投与の抗がん剤を出してもらう事になったのだが、貧血が更に酷くなっていて、血小板なんて基準値20万〜50万の所、一桁代の8.5万。
播種性血管内凝固症候群(DIC)という、大変な事態に陥る可能性があると説明された。
この症状は、種々の基礎疾患(白血病,悪性リンパ腫などの造血器悪性腫瘍、固形癌、重症感染症など)で血液凝固能が亢進し、全身の細小血管に血栓が多発し、臓器の虚血性機能障害をきたすとともに、血小板や凝固因子が消費されて減少し、出血傾向をきたす、というもの。こうなると元気に見えても2週間程であっという間に・・・らしい。低分型ヘパリンと言う薬を注射してもらったが、8日の血液検査で改善していなければとても危険という。
こんな状態なので、副作用に血小板減少が顕著であるメルファランでは無く、クロラムブチルを処方してもらう事になった。通常でもメルファランは4回目まで。それ以降はクロラムブチルを使用する。がん細胞が増殖する事によって起こっている貧血なら、この抗がん剤が効いてくれれば改善されるはず。経口投与のクロラムブチル。どうか、どうか効いてくれます様に・・・
帰りの車では、水を飲んだりジャーキーを食べたりと、ちょっとハイテンションだった。
帰ったら抗がん剤を飲もうね。
他の物と一緒に飲ませても良いからね、と言われたのでチーズで包んで飲ませる。薬を飲む時はいつもこれ。しかし、妙な事にまりもは乳製品があまり好きでは無い。
これまで一緒に暮らしたワン子じゃ考えられないのだが・・・なので、気が向かないとチーズも食べない。しかもこだわりがあるらしく、十勝の脂肪分25%カットのスライスチーズじゃなきゃダメ。食欲が無い時は苦労するのだ。おびき寄せ、捕まえて羽交い締めにし、ムリヤリ口をこじ開けて喉の奥に放り込み、マズルを掴んで上を向かせて喉をスリスリ。可哀想だが仕方ない。まりもが苦痛を感じる事無く、しかも確実に飲ませる方法を編み出さなければ・・・今日は食欲があったので苦労せず飲みました。
リンパ腫の事ばかり考えていた松剣。やはり素人、浅はかだった。色んな事が起こるのだ。
しかも書いてある通りに進行するんだな・・・なかなか奇跡なんて起きないもんだ。
2 件のコメント:
必殺チーズ固めも、プリン攻撃も、ヨーグルト爆弾も、アイスも、
きっとあれもこれも試してるでしょうね。
気分がよければ食べるさ~、と、
まりもちゃんは堂々としてたりして。
いい匂いにつられて食卓にやってきても、
食べてくれないこともあるけれど、
めげないでね、松剣さん、相方さん。
みゃんこさん
元々食いしん坊では無いまりも。
食べるか食べ無いか、その時の気分次第。
昨日はあんなに美味しそうにパクパク食べたのに
今日は食べないね・・・と思ったら昨日は
見向きもしなかった物を欲しがったり・・・
あぁ言葉が話せたらどんなに楽なんだろ。
まりもの気持ちになって・・・
さっぱりわからない!めげずに根気良く、です。
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