2016年8月7日日曜日

感謝の気持ちを込めて

71回目の広島原爆忌。今年も色々な思いを胸に灯籠流しに参加。午前の祈念式典には5万人が参加したそうだ。




夕方になっても平和公園を訪れる人でいっぱい。特に原爆ドーム周辺は凄い人だ。







公園内には多くの碑が点在していて祈りを捧げる人も後を絶たない。






ここは学徒勤労令により建物疎開の作業中に犠牲になった、当時13歳〜15歳の生徒達を弔うために建立されたらしい。



今で言う中学生。これから勉強し、友人達と楽しい青春時代を過ごすはずだったのに・・・何て理不尽なんだろうか。



自分が亡くなった事に気付いていない魂、一家全滅で誰にも弔って貰えぬままの魂もあろう。



安らかに・・・そしてこの平和が続く様、祈りを込めた灯籠を手に河岸へと向かう人々の列に今年も相方と並ぶ。



今年は『重い』と一言も文句を言わなかったし、相方の持つ灯籠を見た人が『うわぁ〜可愛い💖』と絶賛していたと嬉しそうだったから、軽量化も大成功だったのだ!





 
しかし余りの人の多さに写真を撮るのも憚られる。流す前に何とか一枚だけ撮影成功。


 



足場は濡れてツルツル。しかも満ち潮の為、結構なスピードで川上へと流れて行く。



昨年は潮が止まっていたので手を合わせてお祈りをする時間も十分だったが、今年はみるみる流されるので、ペー君とジュニア、まりも、親友Yが安らかである様に、そして出逢えた事に感謝の気持ちを込めるだけで精一杯だった。



 
 
 
無事に灯籠が流れるのを見届け今度は慰霊碑へと向かう。



 
 
今年はオバマ大統領がここに祈りを捧げるという歴史的な年になった。
 

謝罪を求める声もあろうが、個人的にはオバマ大統領、いや、アメリカに対し謝罪など求める気はさらさら無い。直接の被爆者でも戦争体験者でもない人間が言う事ではないかもしれないが・・・



その威力を知った人類が核兵器を手放す事は至難の技だろうが、人類の過ちとしてこの場所に花を手向け祈りを捧げる事は未来永劫続けなくてはいけない。



その事を現職のアメリカ大統領自らが行ったという事に意味があると思うのだ。



被爆者の平均年齢が80歳を超えたと言う。家族から聞いた原爆や戦争の悲惨さを伝えて行かないと・・・



そして原爆ドーム程有名ではないが、市内には被爆建造物が幾つか残っている。物言わぬ原爆の『生き証人』。






被爆当時は燃料会館だったこの建物、今はレストハウスとして残っている。






どこそこの被爆建造物の維持管理が難しくなったとか、危険を伴う様になり存続が危ぶまれているなどのニュースが毎年持ち上がる。この建物もその対象になった事がある。
 


一番被害がひどかった側の壁だけ、或いは爆風でひん曲がった窓枠だけを場所を変えたりして残すと言う苦肉の策が取られた建物があるのも現状だ。



今朝、剣道の稽古の前にみんなで黙祷をした。平和だからこそ剣道に打ち込めるし、まりも達やあんずと暮らす事も出来るのだ。多くの犠牲の上に成立つこの平和に心から感謝をした。

 

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