2017年8月17日木曜日

のどごしや如何に? その2

相方にダメ出しを食らいながら、先生にも時折手を加えて頂きながら何とか形になって来た粘土。いや、そば粉。








 
 
 
 

ここまでの工程は手を抜く事なく丁寧に、そしてここからは素早くこねこねしたそば粉を延ばす作業。最初は丸く、今度はそれを四角く均等な厚みに延ばしていく。





 
 
 
 


こんな風に手の腹を使って優しくね。そうそう、いい感じよ〜。上手、上手!褒められると嬉しくなっちゃう!












どうです!なかなかじゃないですかっ!しかしここからが大変。力加減がとっても難しいのだ。










あわわ・・・力入れ過ぎて麺棒の跡がくっきりと凹んでしまった…この凹みを直しつつ均等に1〜2ミリの厚さに延ばしながら先ずはひし形を目指す。












何かいびつ・・・これを今度は正方形に。なるのかな・・・




 






ビリビリ!水の量が均等じゃないから破れるんだって。隣のおにいさん、めっちゃキレイに出来とるがな!










手でなぞって高い所を均等になる様に延ばしてね〜。またまた先生に手を加えてもらい何とかほぼ完成。




 





さてここからいよいよ最終段階。くっつかないように打ち粉をたっぷりかけながら4分の1に畳みます。それをリズミカルに切るんだって。ここからは相方にバトンタッチ。












細すぎるかな?と思うくらいで丁度良いのだそう。相方なかなかやるじゃん。












ちょっと太くて不均一なのはここで湯がいてもらって試食。人に食べさせる前に味見ぐらいしないとね。残りのマシに出来た蕎麦は持ち帰ります。












うっそー! なんか売ってる蕎麦みたいじゃん!上出来、上出来。












試食の分はちゃんと打ったテーブル毎に大鍋で湯がいてくれる。












見た目は美味しそうだけど・・・調味料を使用した訳じゃないから味がどうのと言う事は無かろう。麺のコシとのどごしの問題だな。







では一つ・・・麺つゆにどぷっと浸けてチュルッと・・・おーっっ!!旨いぞ!コシもあるしツルツルでのどごしも良い!讃岐うどん的なのが散見されるのもご愛嬌。これなら十分出せるね、と相方。







夕方は暑い中、相方が大量の天ぷらを揚げ、メバルの煮付けを作ったりして松剣の家族をもてなしてくれた。今日は叔母も一緒だ。まりもが居たら大はしゃぎだね。きっと大好きな松剣の父の横にべったりくっついて離れないんだろうね。













蕎麦は打ったのだけじゃ足りないからと販売しているのを購入して食べ比べてもらうと、何とも意外や意外 、松剣達が打った蕎麦の方が断然美味しいと言うではないか!何も分からない姪っ子も言うんだから本当だろう。







昨年亡くなった父方の祖母は蕎麦が大好きだった。ばあちゃん、初盆だね。食べさせてあげたかったな・・・







手打ち蕎麦の評価は上々。天ぷらも大好評であっという間に完売。相方、暑い中お疲れ様でした。







今日は先生に随分手伝ってもらったからな。こりゃ次回に向けて大特訓だ!飽きられない様程々にね!

 

のどごしや如何に? その1

以前から蕎麦打ちをやって見たかった松剣。相方が、じゃらんでいい企画があったから16日に申し込んでおいたと言う。うわァ〜楽しみだな。








自宅から1時間ちょっと、まりもとも何度か行った思い出の場所へ。






 
 
 
 
 
 
松剣が育った場所もここまで田舎ではなかったが、これに近いものがある。何だかホッとする風景。






こんな山里の風景を見ると必ず井上陽水さんの『少年時代』のイントロが心の中に流れて来る。最近涙腺が滅法緩くなっていて、まりもとの思い出と相まって鼻の奥がツンとする。イヤだねぇ〜、相方に見られない様にしなきゃ。






さてと、気を取り直して今日は頑張るよ!










写真を撮っていると相方がこっちよ〜と手招きする。早速道場の中に入る。







『頼もう!帰りには看板貰いやすぜ!』イヤイヤ、道場破りではないですから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

道場の暖簾を潜ると蕎麦打ちの道具も売っている。良い仕事はいい道具からとは聞くけれど、意外と高いな。







 
 
 
 


今日は勿論全部貸してくれる。その内揃えなきゃ・・・!?











何度か通って審査に合格すれば段位が授与される。今回は初めてだから蕎麦打ち人の仲間入りだ。もう2〜3回修行をすれば身内に振る舞える腕前になるらしい。







しかし何と無謀な事か、今日は松剣の家族や叔母を自宅に招き、打った蕎麦を振る舞う事にしてしまったのだ。前掛けも借りてさあ、気合入れて行くよ!







 





道具も本格的。カッコいい!











先ずは準備されているそば粉を振るいにかけます。今日は初心者用につなぎの強力粉が少し多めの3に対しそば粉7の割合。普通はこれが2:8の割合で二八蕎麦になる。






 
 
 
 


おおっ!美しいじゃないですか。













振るいにかけた粉の中央を拡げ、測って準備されている水を40CCだけ残し一気に加える。














しかし早速ここで相方からダメ出し。グタグタ言われている所へ今日教えて下さる先生もやって来て、ありゃ〜手に水を着けたらダメよ、ベタベタになるでしょ〜。











ほらね!人の話ちゃんと聞きよる?!大丈夫かね〜?・・・はい、すみません。聞いてませんでした。






粉に水を均等に行き渡らせるのが美味しい蕎麦にするコツらしい。最初は小さくて粒の揃ったダマダマを作っていき、今度はそれを1つにまとめていく。












何だか粘土みたいにねちゃってしてる・・・又もや相方のダメ出し。こね方が違うでしょ!隣のお姉さん見てごらん。均等に奇麗にこねよってじゃろ!あんたは同じ所ばっかりこねよるじゃないの!







ちょっと代わってみんさい!・・・トホホ・・・













こんな調子で美味しい蕎麦になるのだろうか・・・その2へ続く。




















 

嬉しいサプライズ

帰省する予定はなかった妹一家が、急に東京から車で帰省していると母から連絡があったのは8月11日の夜だった。











14日の松剣の誕生日を一緒に祝ってくれると言う。その為にわざわざ帰省した訳では勿論ないのだが、義弟が一週間前に急に思い立って15万円の日産エルグランドを妹に何の相談も無く購入して帰り、遠出したくて帰省して来たと言う訳だ。









何もこんな遠くまで・・・まぁ折角なので14日に誕生日を祝ってもらう事にしたのだが、その前日の13日は剣道の昇段審査で誕生日なんてどうでもいい程緊張していた。








今回で3度目の挑戦。毎回ドキドキ!80秒の立会いを2人とやり、6人の審査員の内4人以上が丸を付ければ合格となる。










受審する段位に応じて合格基準は違うが、2回の立会いの中で一本を取らなければならず、それに加えその段位に相応しい攻防、風格、品格などを総合して判定される。










結果は・・・二人目で小手を一本取ったけど、全体的にパッとしない立会いだったな・・・こりゃ今回もダメだ・・・








師匠には、今回もつまらない立会いをしてしまいました。不甲斐なくて申し訳ないですがまた稽古を付けて下さいとLINEで報告し、相方にも迎えに来てくれるよう連絡。防具も片付けてボーっとしていると、松剣さん!番号ありますよ!と見学に来ていたOさんの声が!









えっっっ!!!ホンマかいな?!同じ道場から行った4人の内3人が合格していた。今回はちょっと甘かったみたいだな。合格率高いや。







 












実技試験に合格したら次は木刀での日本剣道形の試験。間違えたら一度だけやり直せる。間違えるなー!次は八相の構え、その次は左上段・・・心の中で確認しながら進める。こちらも何とかクリアだ。















最後は筆記試験。『剣道の理念』『事理一致』について述べよという問題だったが、こちらは事前に知らされているので難無くクリア。









何とか無事に全て終了したが、いやぁ〜まさか合格するとは思っていなかったもんなぁ。誕生日前の嬉しい神様からのサプライズ。









そして誕生日当日。義弟の計らいで駅近くのホテルでビュッフェとなった。







 
 
 
 

うわっ!旨そう!!!どれにしようかな。取り敢えず一通り取って来よ。










自分で作るソフトクリーム。シリアルにかけて見よっ。





 
 
 
 
 
さすがホテル、何を食べても美味しいし材料もケチってない。肉類最高!








何度お代わりしたかな・・・随分とお腹も落ち着いた頃、コックさんが小さなケーキを運んで来た。







お誕生日おめでとうございますって、また嬉しいサプライズじゃないですか!






 
 
 
 
 
 
 
 
4歳になった姪っ子が、この時の為にハッピーバースディの歌を練習してくれていたそうなのだが、やっぱり歌うの恥ずかしくなっちゃたんだって。結局小さな声で恥ずかしそうにモジモジ歌ってくれました。







 
 
 
 
 
家族っていいな。ありがたいな。時々面倒くさっ!と思う時も正直あるけれど・・・








両親も揃っての家族写真、あと何枚撮れるかな・・・そう思うと切なくなってくる。勿論、両親が先とは限らない。







14日は両親より先に逝った親友Yの誕生日。おめでとう、Y。今年も1つ歳を重ねる事が出来たよ。そして今年はM美の初盆。二人とも見守ってくれてありがとう。来年もみんな元気で誕生日が迎えられます様に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

2017年8月7日月曜日

みたび許すまじ

安心な生活は先ず平和からという事で、今年は連合からの要請で全国から来られる連合傘下の組合員さん達を平和公園内の案内をする役を仰せつかった。
















総勢550人を16班に分け、松剣達32人の引率組が2人1組で11の慰霊碑や慰霊塔などを案内する。












コースの内8ヶ所にはあらかじめ4〜5人の説明者が待機していて引率者が連れて行くと説明をしてくれる事になっているが、残りの3ヶ所は引率者が説明者となる。







イヤだな・・・人前で何か説明するの苦手なんだよね・・・と思っていたらペアを組んだ電機連合のUさんが説明してくれる事になった。助かったぁ〜。







それにしても暑い。でも72年前ここで起こった惨劇はこんなもんじゃなかっただろうと想像する。水を求めて多くの方が亡くなった事を思えばこれくらい我慢、我慢。








1時間ちょっとで無事に終了。少し休憩した後、今度は場所を移動して平和集会に参加。















この集会の最後には『原爆を許すまじ』をみんなで合唱し、再び平和公園へ戻り水を求めて亡くなった方々の御霊に各連合の土地から持参した水を捧げ一人ずつ白菊を献花。














8月6日を明日に控えたこの日も祈りを捧げる人達でいっぱいだ。









連合の仲間はキャラバン隊として7日に広島を出立し、9日の長崎を目指す。核兵器がこの世から完全になくなる事を願って・・・










そして今年も平和の有り難さを噛み締め灯籠流しに参加。







 
 
 
 

まりもや歴代ワン子達、そして若くしてこの世を去ったYやM美の事を想いながら灯籠を流していて、86才の原爆の語り部、Kさんの話を思い出した。







被爆当時15才だったKさんは港近くの学校に通う女学生だったが、学徒動員で専売公社のたばこ工場に勤務し、港から出征される兵隊さんを見送る毎日だったそうだ。きっとこの見送られる兵隊さんの中には相方のおじいちゃんも居たはずだ。







相方のおばあちゃんは、幼かった相方の伯母さんの手を引き、二歳にもならない相方のお母さんを抱いてこの港で出征するおじいちゃんを見送ったのが今生の別れとなった。そしてこの兵隊さん達に混じって船に乗せられる馬や犬も数え切れないほど居たらしい。









動物が大好きだったKさんは、船に乗せられ自分の運命を悟ったかのようにいななく馬の鳴き声や、軍用犬として連れて行かれる犬達の哀しい目が忘れられないと仰った。犬の多くはシェパードで、主に伝令や危険な個所で先頭に行かされる役目だったと言う。









しかし、あれだけ盛大に見送った兵隊さん達だったが、終戦後は皆ひっそりと帰国して来られたそうだ。その事を気の毒に思ったKさんは、友人達とボロボロに疲れ切って港に降り立つ兵隊さん達にお茶を振る舞う活動を始められたそうだが、馬も犬もただの一匹も戻っては来なかったと言う。








あの子達は一体どうなったのだろうか・・・彼の地で屍となり、或いは食用にされたかもしれないと思うと悲しくて悔しくて仕方がなかったそうだ。








そんな子達を思えばまりもは幸せだったよね。短い犬生だったかもしれないけれど、平和の中で楽しく暮らせたもんね・・・















原爆で、戦争で犠牲になった多くの人々、そしてワン子をはじめ人間の勝手で犠牲になった多くの動物達。どうぞ安らかに・・・
















今年は原爆死没者慰霊碑ではなく、昨日松剣が献花した場所に行きたいと相方が言った。松剣昨日までここにこんな碑があるなんて知らなかった。相方も初めて見たらしい。











 

 

広島、長崎に続く犠牲は断じて許すまじ。この物言わぬ原爆ドームの存在は大きい。