2014年8月29日金曜日

報道されない被害

大惨事となってしまったこの度の土砂災害。被災地となった両区は、それぞれ松剣と相方の故郷。今でも家族や友人・知人が多く暮らしている。みんな被災は免れたものの、テレビは馴染みある地名と見慣れた風景を映し出していて、とても心を痛めていた。

すぐにでも被災地へと駆け付けたいが、ボランティアの受け入れ体制が整っていないと言うので、しっかり情報を得てから動くのが得策と思っていた矢先、組合連合からボランティア要請があった。正に渡りに船!二つ返事で手伝いに行く事にした。

集合場所に集まった百数十名が4台の大型バスに分乗し、松剣は同じ組合で職場の先輩でもあるNさんと共に、1号車で被災地へと向かった。

集合場所から北へおよそ12km。最も被害が大きかった地区に差し掛かる。バスが走る国道からはっきり見える。
国道と並行してJRが走るが、今もこの区間は運休している。

松剣達が派遣されたのは、この地区から更に12km北。そこへ行く途中にも、そこかしこで土砂崩れが起こっていた。



車窓から写真に撮る事が出来ただけでもこんなにあり、小規模の物や見逃した個所を含めると、両手でも数えられない程。こんな事になっていたんだ・・・

唖然としながら派遣先に到着。人的被害が無かったので、テレビで報道される事の無い地域だが、ここも凄い事に。
橋の上から撮影。この川の右手に国道が並行している。

ボランティアの要請があったのは、この川と国道を挟んだ山側にある集落から。国道横の川の支流付近の被害は甚大だ。
この支流の川が氾濫。今でも濁った水が流れる。


道路が寸断されていて、この道より上のお宅へは行き来ができない状態。
めくれ上がったアスファルト、剥き出しになったマンホール・・・


元々道も狭いので、小さな重機しか入れず、作業も思う様に進まない。


我々1号車の43名は、この集落の特に被害が大きかった4軒のお宅へ配属され、松剣はNさんと共に10名でN本邸の片付けを手伝った。
N本邸の裏側。ブロック塀は途中でスッポリ無くなっていた。

土石流はこのブロック塀をなぎ倒し、N本邸の母屋と納屋、庭に雪崩れ込んだ。更にその下にある蔵にも入り込み、畑は完全に飲み込まれ、作物は全滅。田畑は行政が手を入れてくれるのだが、建物は自己責任。何とか近隣の方の手伝いでここまでは綺麗にしたらしいのだが・・・
降り続く雨で床下は湿気が溜まったまま。カラッと乾かさないと・・・

今日のミッションは『畳の下の木や敷居、柱などにこびり付いた泥をヘラでこそげ落とす』『納屋と蔵に入り込んだ土砂を掻き出す』『障子やサッシの泥を洗い流す』の3点。

農家のなので道具類は豊富に揃っていて、クワは隙間に溜まった泥を掻き出す事に、ツルハシは泥に埋まった岩や流木を掘り起こすのにとても役に立った。

様々な道具をあれこれ使いながら黙々と作業する。みんな汗だくでドロドロ。
真っ暗な蔵は誰かと一緒じゃないとちょっと怖い・・・


仕上げは高圧洗浄で泥を洗い流し、床下に消毒用の消石灰を撒いて終了。
それにしても広いお宅だ・・・

午前中2時間、午後から2時間で本日のミッション完了。明日も別の連合の一団がやって来る。
人的被害が無かったので行政からは後回しにされているこの地域。ボランティアも手薄で、被害が大きかった地域で余剰となったボランティアがポツポツ来てくれる程度だったらしい。
最初は途方に暮れたけれど、ようやく昨日から連合のボランティアがまとまった人数で入る様になり、何とか希望が持てる様になったと言って下さった。少しは役に立てたかな。

テレビ局も取材には来たけれど、人的被害が無いのでテレビでの報道はしませんとキッパリ言って帰ったと言う。おそらく普段はとても温厚な方とお見受けしたN本さん、カチンと来たそうだ。誰の為の報道なんだろうと、松剣も不思議に思い腹が立った。

被害に遭われた全ての地域が復興するにはまだまだ時間が掛かるが、一日も早く立ち直り元気に暮らせる事を願っている。そして犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈りするばかりだ。

2014年8月18日月曜日

思い出の地へ

盆連休最終日の土曜日。本当ならみんなで海水浴&BBQの予定だったのだが、あいにくの雨。
それでも昼ご飯くらいは一緒に、と言う事でやって来た炭焼小屋。
最近市内周辺に増えたチェーン店。

食材は中で購入し、みんなでワイワイ炭火で焼いて食べる、『手ぶらBBQ』。
このお店の売りは地元名産の牡蠣。季節外れなので冷凍物。


肉や野菜もある。
白飯は勿論、牡蠣飯もある。

この日は友人FとMちゃんに加え、Tちゃんとその子供たちも参加。そしてヒマ人の友人Y。
実は松剣と友人Yは誕生日が同じ8月14日で、Yが一つ年下。なので、今日は誕生日のお祝いと言う事で、Tちゃんのおごり!遠慮無く頂きますよ!


先ずは牡蠣から。
ちょっと小ぶりだけど美味い!


続いて肉類。
友人Fの運転で来たから、Tちゃん飲みま〜す!

コストコパーティー以来の寄り合いに、ヒマ人Yも楽しそう。この所体調を崩していたが、ビールも美味そうに飲み一安心。でもどうしても泳ぎたかったらしい。又日を改めて・・・
結局夕方までワイワイ焼き焼き楽しんだ。Tちゃん、ご馳走様でした!


そして最終日の日曜は相方と思い出の地へ。感傷的になる所だが、先ずは腹ごしらえ。
こんなに並んでいるなら美味しいのかも!?


まりもOKじゃん!そんな事を相方と言いながら列に並ぶ。しかし食券方式でとても回転が早い。15分も待たずお店に入る事が出来た。注文はこちら。
ふく刺しぶっかけ丼単品とふく汁、フライの付いた満足セット。

この辺りでは縁起をかつぎ『不遇』につながる『ふぐ』では無く『福』につながる『ふく』と呼ぶ。なのでフク刺しとは、ふぐ刺しの事なのだ。

初めて食べる丼のお味は・・・?松剣も相方も絶賛の品!刺身がたっぷり乗っかって、真ん中にはフク皮が。ポン酢であっさりと頂く、淡白な丼。何杯でもいけそうじゃん!
勿論、トラフグの様な高級なふぐでは無いけれど、これで十分。


食後は汗だくで水族館へ。先ずはイワシの大群がお出迎え。
美味そう、って!?食べられません。


続いて魚たちの昼食。
餌はサンマや鯖など。ダイバーさんが分かりやすく、面白く説明してくれる。


お次はメイン、イルカのショータイム。
仲良し3イルカさん。


豪快なジャンプ!
やっと撮影出来た貴重なジャンプ写真。


イルカとアシカがコラボ!
最初は近付くのもダメだったと言うふたり。今ではチューまでするなんて!

イルカ可愛かったな。アシカもとっても賢いんだ・・・もう少し見ていたいけど
夏休みで、水族館の中はまるで幼稚園か小学校。甲高い声に限界を感じ早々に退館。

ここでちょっと休憩。暑いのでアイスクリームをひとつ。
何と!人生発の『トマト』のアイスクリーム。

生のトマトと濃厚バニラソフトに種のプツプツ感がたまらない。この選択も友人Fにはあり得ないのかな?

と、ここで少し小腹が空いてきた。まだ15:00を過ぎたばっかり。名物料理を食べに、少し足を延ばす事にした。さて、お目当ての料理とは・・・?
名物『瓦そば』。写真は2人前。

今回で3回目となるこのお店。有名人も数多く訪れ、この界隈では知らない人はいない有名店。熱々の瓦に茶そば。その上には牛肉と金糸卵がたっぷり!そばつゆを付けて頂く。
ツルっとした食感に、時折カリッとした食感が良い感じ。紅葉おろしがピリッと効いて、薄味だけど牛肉がとても良い仕事をしている。何度食べても飽きの来ない大好きな一品だ。

9年前ジュニアを見送った後、当時お世話になっていたAK動物病院に挨拶に行ったその足で、家に居ても辛いからと、相方と行き先も、帰る日も決めずぶらっと出掛けたのが今日のコースだったのだ。

そして6年前、あんずがやって来た年の9月にも、まりもと一緒に来た思い出深い街。2回とも水族館へは行かなかったけれど・・・

その時描いてもらったのがこの絵。松剣も相方もとても気に入って部屋の壁に飾っている。
まりもとあんずのツーショット。

お留守番をしていたあんずも一緒に描いて欲しいと、携帯で撮影した写真を見ながら描いて頂いたのだ。モチーフとなったのがこの写真。
これもお気に入りの一枚。

後から知ったのだが、この絵を描いて下さった方もがんで闘病中だった。今日はお会い出来なかったけれど、お元気だろうか・・・

まりもが居ない寂しさを紛らわすかの様に色んな所に出掛けた盆休み。逆に行く先々でまりもの居ない寂しさを味わう事もあったけれど、色んな事を思い出し、何度も何度も、毎日の様に相方とまりもの思い出を語った。本当に可愛いくて良い子だったね。お盆は終わったけれど、いつでも帰っておいで。いつでも待っているよ、まりも。

2014年8月14日木曜日

ちょっぴり切ない誕生日

今日は松剣の誕生日。ちょうど一年前はとても天気が良く暑い日だった。まりもと一緒に郊外の森のレストランへ行ったんだっけ・・・
相方とブランコに乗るまりも。可愛かったなぁ。

ピザやシチューを食べて森の中を散策して・・・本当に楽しかった。あれは夢か幻だったのだろうか?
帰りの車の中で。ちょっとお疲れのまりも。

来年も一緒に誕生日を祝ってね、とブログに書いたけど叶わなかった・・・今年は寂しい誕生日となってしまったが、相方がホテルの中華料理をご馳走してくれると言う。

市内の南、港を臨む海辺のホテル。相方がここの21階の中華レストランを予約してくれていた。受付で名前を告げ、準備が出来るまでこちらでお待ち下さいと通された部屋は正に展望台!眼下に広がる、まるでミニチュア模型の様な風景を愉しむ。
天気が良ければもっと綺麗なんだろうな。

5分程で係りの方が来て案内して下さった。重厚な絨毯の廊下を奥へ進むと中華バイキング!ワクワクするね!
手前は前菜と点心。蒸したての小籠包が美味そう!

どんな料理が並んでいるのか、先ずはチェック。
前菜の奥は春巻きや鳥の唐揚げなどが並ぶ。

何もかも美味しそう!この時の為にと、朝ご飯は超軽目に済ませていたので腹ペコ。


中程には中華風鯛しゃぶ。係りの方が一皿ずつ丁寧にしゃぶしゃぶしてくれる。
冬はまりもと毎週のように鯛しゃぶをした。まりもも大好きだったよね・・・

左の赤いのが普通の鯛で、右側が黒鯛。この地方では『チヌ』と言い、釣りが趣味の人の中には、こればかりを狙うマニアも多い。

続いて中心部にはメイン料理。
手前側に肉料理が、反対側は炒飯や米粉などのご飯物が並ぶ。

窓際はサラダとデザートのコーナー。
美味しそう!でもここは一番最後に。

一通りチェックしたら早速皿に盛り付ける。とにかく美味しそうなので、少しずつでも全種類食べたいと思うが、相方からダメ出しが。鳥の唐揚げなんぞいつでも食べられるじゃないの、もっとここでしか食べられない物を取りなさいよ、と。だって美味しそうなんだもん・・・
先ずは第一弾。色々と全種類の三分の二くらいを盛り付けた。

人にはダメ出ししておいて、自分だってどこにでもあるサラダなんか取ってるじゃん、と思っていたら、こんなサラダなんか取っている場合じゃ無かったわ〜と本人も自覚していたらしいが、何はともあれ先ずは乾杯!

おめでとう〜、何歳になったんだっけ?と相方。うんん??多分40・・・幾つだっけ?と松剣。でもこうして又一つ歳を重ねられた事に感謝だな。

取った料理を食べ終え、再び料理を取りに行く。今食べた中でもう一度食べたいと思った物と、まだ食べていない物を新たに盛り付ける。

さすがはホテル。材料も良い物を惜しみ無く使っているし、味付けも上品。そんじょそこらの安っぽいバイキングと違い、店員さんがいつも周りを観察していて何もかもがきれい。料理が無くなる頃を見計らって新しいのを補充してくれる。

食べては取りに行くのを数回程繰り返し、そろそろデザートへ。これまたお上品。かぼちゃのタルト、ゴマ団子、杏仁豆腐、マンゴープリン。それに初めて見た、おこげのマンゴーソースとライチ。
気になるおこげのマンゴーソース。

杏仁豆腐とマンゴープリンは可愛らしい中華風の陶器の器に盛り付けてあり、一つ一つ丁寧にこしらえてある。そして気になるおこげのマンゴーソース、お味の方は・・・美味い!初めて食べたけど、パリパリ、サクサクのおこげに甘酸っぱいマンゴーソースが良くマッチしている。シリアルの中華版という感じだな。

果物もオレンジやグレープフルーツなどがあり、本格アイスも取り放題。デザートも数回お代わりをし、そろそろギブアップ!お腹を通り越して喉まで食べた。ふぅ〜、お腹いっぱい!
久々に、夜ご飯も食べなくていいやというくらい、沢山食べた。

まりもの治療が思う様にいかなくなった頃から松剣食欲が無くなった。更にまりもが旅立ってからは、義務で食事をする有様だったので、体重も5kg減ってしまった。みんなには心配を掛けていたが、M美や友人Fらの励ましで随分と元気を取り戻す事が出来た。みんな有難う!

そしていつも支えてくれる相方さん、今日は有難う。まりもが居なくなってちょっと寂しい誕生日だったけど、一緒なら乗り越えられると思う。これからもよろしく!

花と鳥の楽園へ、その2

既に14:00をまわっていた。昼には随分遅く、有名な蕎麦屋に電話を掛けてみるが、ことごとく麺が売り切れで店仕舞い。まぁ観光地だからどこかあるでしょと、パワースポットへと車を走らせる。

いつもならまりもを車で留守番させる事がない様、念入りにリサーチして出掛けていたがもうその必要も無い。とても身軽ではあるが一抹の寂しさを感じながら蕎麦屋を探す。

さすがは観光地。数多の蕎麦屋が点在している。が、もう暖簾を仕舞う所であったり、完売とドアに貼り付けてある店も多い。ウロウロと探す事15分。何とか手打ち蕎麦のお店を発見。松剣と相方が暖簾を潜った所で完売の表示が!ギリギリ何とか蕎麦にあり付けた。
名物の割子蕎麦。

この割子蕎麦にはちょっとした食べ方がある。先ず薬味のねぎ、海苔、紅葉おろしを適量一段目に乗せ出汁をかけ、食べ終わると器に残った出汁を二段目へ注ぎ、残った薬味を適量乗せて又出汁をかける。三段目も同様。蕎麦の量は五枚まで増やせるが、他にも食べ歩きがしたいので、三枚で我慢。コシのあるツルツルの麺は空きっ腹へとあっという間に飲み込まれた。

美味しく頂いた後はお土産を見ながら参道を目指す。どのお店にも気兼ねなくふらっと、何も考えずに入る事は出来るのだが、ここでもまりもの居ない寂しさを感じる。

テラス席のあるお店や、店先にベンチがあれば、まりもが一緒ならきっとこのお店で昼ご飯を食べているね、とか、ここのベンチでソフトクリームを食べて休憩しているだろうね、などと相方と話ながら歩く。何だか今でも居なくなった事が嘘のよう。でもきっと一緒に居た様な気がする・・・

ぶらぶらと20分くらい散策しただろうか。いよいよパワースポットに到着。
八百万の神々が集結する超パワースポットの正門。

『平成の大遷宮』で伊勢神宮と並び話題沸騰。高円宮典子さまのご婚約で更に注目されている。街全体がお祝いムードに包まれ、パワーもアップしている様だ。

参道入り口辺りを勢溜(せいだまり)と言い、ここにそびえ立つ木製の大鳥居をくぐるのが正式な参拝方法らしい。鳥居をくぐり抜けると境内までは樹齢数百年の松並木。うっかりしていて写真を取り忘れた・・・

大鳥居から5分程歩くと右手に何やら凄いモニュメントが。
大国主大神が海の神から「幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)」を受け取っているシーン。

大国主大神は、この幸魂奇魂の「おかげ」を受け取ったことで、生き物が幸福になるための「縁」を結ぶ「えんむすびの神」となる神性を養ったと言うのが、ここが縁結びのご利益があるとされる所以の様だ。今では男女の縁ばかりが表立っているが、もっと、ずっと大きな意味を持っていたのだ。

ずんずん歩くと仮御殿に到着。無知な松剣と相方『仮』でしょ、と言う事で写真を撮らなかった。通常ここで参拝するのだった。


更に歩くとようやく本殿へと続くと思しき門の前に。しかし何か様子がおかしいのだ。門の前に立ちはだかる神社の方や警備員さんとやり取りしては引き返す人が後を立たない。

八足門。この奥に御本殿がある。

何も知らず、何も調べずやって来たのだが、出雲大社の御本殿には一般人は入れないので、通常この正面入り口の八足門からご神体を参拝する。しかし、盆と正月は特別に本殿への参拝が許されている貴重な時だったのだ。

しかし!松剣と相方が遭遇したハプニングとは・・・予期せぬエラーが、ではなく、予期せぬ門前払いを食らってしまったのだった。原因は、二人のサンダル履きと松剣の半パン。何と『ドレスコード』に引っかかってしまったのだ。

襟・袖付シャツ、長ズボン、スカート、和装、靴等を着用し、神様に失礼の無い服装で無ければならず、Tシャツ、ジーンズ、ジャージ、短パン、カーゴパンツ、短いスカート、作業着、サンダル、ミュール等は不可!更にペットも、乳母車さえもNGと立て看板に書いてある。
トホホ・・・我々はまだ近いから良いようなものの、遠くは関東辺りから来ている人も断固として、入れてはもらえない。帰って調べて見ると伊勢神宮なども同じなのだそう。
いや〜勉強になったねぇ。伊勢神宮に行く時には気をつけないと・・・

しかし本殿に入れたとしても、写真撮影、ビデオ撮影は一切禁止。なので外から雰囲気だけパチリ。
屋根だけでも何だか神々しいぞ。


八足門を後にして歩いて行くと神楽殿が!
これが本殿はでも全く遜色はあるまい。

境内を歩いて戻る途中、スーツケースをコロコロ引きながらサンダル履きで楽しそうに歩く若者達が・・・きっと遠くからやって来たのだろう。半パンを履いたお父さん、タンクトップのワンピースを着たお母さんの家族連れ、ミュールを履いた女子会のお嬢さん達・・・沢山すれ違った。あぁかわいそうに。あの人もこの人も門前払いだよ・・・

しかし、やっぱり凄いぞ、出雲大社。パワーをもらえた様な・・・そしてまりもが新しい『縁』を運んでくれる様な気もするのだ。どうか良いご縁があります様に。

花と鳥の楽園へ、その1

相方にとっての連休初日。まりもNGで行く事が出来なかった花と鳥の楽園へ、2時間半の少し遠出のドライブに出掛ける事にした。

全天候型のこの施設。世界最大級の室内ガーデンには、ベゴニアやフクシアが年中満開で、大きな2つの鳥の温室が屋根付きの歩廊で連結されていて、まさに別天地なのだ。
施設に入ると・・・ナント!絶句する程美しい相方(の頭上の花々)!

常に20℃前後に保たれた室内は快適そのもの。天井から降り注ぐかの如く、色取り取りの花が咲き誇る。

縁結びのスポット『幸せの椅子』幸せとご縁があります様に・・・

こんなに綺麗な所とは思っていなかったと言う相方。久々に少女の様に目を輝かす。
しかし松剣、花はどうでも良くて、ここに来たかった理由は別にある。それは『鳥』。

先ずはフクロウとのふれあい。飛行ショーは見る事が出来ず残念だったが、鷹匠よろしく手に
乗っける事が出来るのだ。

カメラ目線で決まっているフクロウさん。何だかあんずに似ていませんか?


相方は怖いと言うので(どっちがやねん!)ちっちゃいフクロウさん。
子供の様だが、実はもうお爺ちゃんフクロウ。首は270度も動くんだって!

猛禽類なのでもっと獰猛なのかと思ったが、愛嬌たっぷりで、意外に大人しい。羽毛もフワフワで柔らかい。

数年前に、信長、秀吉、家康と仕えた天下一の鷹匠の生涯を描いた山本兼一の『白鷹伝 戦国秘録』を読んで、鷹匠にすっかり魅了された松剣。別の場所では鷹や隼のバードショーも見られると言うので、もうワクワク!早く行こうよ!


長〜い『動く歩道』。
これがないと相方はもうダウンだな。


登り切るとそこは展望台。
ここの施設全体と大きな湖が一望出来る。天気がイマイチで残念だが絶景だ。


ここから更に歩廊を渡ると大きな鳥の温室が現れる。
トキの一種や白鳥、ペリカン などがそこら中を闊歩している。


こんなのを発見。これはやってみなければ!
鳥達のご飯。


手のひらにって・・・つつかれたら痛そうじゃん・・・
怖々と餌やりに挑戦。


やっぱり怖いと、ばらまく様に餌やり終了。松剣もやってみたが、見た目に比して拍子抜けする程クチバシは痛く無かった。

続いてこちら。南国の写真でお馴染みの鳥『オニオオハシ』。置物みたいだが、ちゃんと生きている。この子も大きなクチバシからは想像も出来ない優しい種類で、とても賢く芸を仕込む事も出来るそうだ。

ラブラブに見える?ご飯を食べたくて止まってくれているだけ。とっても淡泊な関係。

こうして鳥達との触れ合いを楽しんだ後は、いよいよ鷹達によるバードショーが始まる。
歩廊から少し外れた広い芝生広場へと向かう。

待つ事十数分。まるでどこかのお殿様の様に白い箱に入って登場。扉を開けて飼育員さんが合図をすると、勢い良く飛び上がった!
まだ子供らしいが、羽を広げると2mに成長すると言う。

所で、鷲と鷹の違いをご存知だろうか?実は違いは無いそうで、鳶より大きいのを鷲、小さいのを鷹と言うらしい。じゃあ鳶はどっちだろうね??

うさぎの疑似餌を捕まえさせたり、ギャラリーの頭スレスレを飛ばしてくれたり、たっぷりとその迫力を楽しんだ後、今度は相方が鷹匠に挑戦。
決してちょんまげではありません。調教用のアイマスクを付けている。

これは隼。小さいけれど精悍な顔つきは正に猛禽類のそれ。餌を引き千切って食べる姿は超カッコ良い!獲物を見つけて急降下する時は、200km/hの速さに達するそうだ。

バードショー終了後は、ペンギンの散歩で締めくくり。
ヨチヨチ歩く姿はとても可愛いが、肉食(魚類)で意外に獰猛なんだとか。

ここでたっぷり4時間近くも楽しんだ後は、遅めの昼食へ。折角なので蕎麦を食べにパワースポットへと向かうのだが、この後予期せぬ出来事に遭遇する松剣と相方。
その2へと続く・・・