2014年7月7日月曜日

七夕に逢えたなら

今日は七夕。織姫と彦星が年に一度だけ逢える日。幼稚園の頃、初めて七夕の話を聞いた時は何て可哀想なふたり・・・そう思ったのだが今はそうは思わない。毎年一度でも逢えるならこんな嬉しい事は無いだろうと思うのだ。

もしも毎年七夕の日にまりもやジュニア、ペー君や大二郎達に逢えるとしたら、それぞれの好物を沢山準備して、何日も前からワクワクするんだろうな。そして久々に逢ったなら、みんなを順番に抱きしめ頬ずりをして、元気だった?皆で仲良くしていた?そんな話を沢山して、全員が好きだったピクニックに行きたいな。叶わぬ願いだけど・・・

七夕の2日前はペー君の命日。あれから12年、13回忌だった。ペー君は松剣の夢によく登場する。夢に出てくるペー君は決まって晩年の、笑顔な事が多い。こんな感じで。
亡くなる2ヶ月前。耳は既に聞こえていないし、目もあまりよく見えていなかった。

ペー君は迷い子だったので、どこで生まれて、うちに来るまでどんな生活をしていたのかさっぱりわからなかった。そのせいか、何となく迷い子を保護している感覚が結構長い期間続き、今考えるとその期間はお互いに家族に成りきれなかった様な気がするのだ。


ペー君との初めての旅行。牛窓のヨットハーバーで。

牛窓のペンション。お部屋でマッタリ。

性格はとても人懐っこく、知らない人にでも食べ物をもらえばついて行く程の食いしん坊だったが、いつも無愛想で外出から帰っても綺麗な巻尻尾を2〜3回プリプリと振ってお終い。反対にジュニアは松剣と相方が居ないとダメで、外出から帰るとキャンキャン鳴きながら走り回って全身で喜びを表していたので、やはりジュニアの方が可愛かったのだ。
知らない人が見るとちょっと怖い。

最初は寝る部屋も別々で、家の中でもリードでつないでいた。寂しかっただろうに・・・あの頃の事を思い出すとペー君に申し訳なく思うのだ。

しかし、徐々にリードでつながなくなり、同じ部屋で寝る様になり、同じ布団で眠る様になり、遂には自分から布団に入って来るまでになった。チュチュが苦手で口移しで食べる事も最初は頑なに拒んだが、次第に口移しで食べられる様にもなった。

こうして少しずつ家族に成っていったのだが、やはり前庭疾患と言う脳の病気を患った頃から本当の家族になれた様な気がしている。
いつもちょっぴり内股だったペー君。


弁当美味そっ!!
食べ物を前にするとヨダレが凄かったペー君。

晩年はとても表情が明るく、写真はいつも満面の笑顔だったな・・・
最後の子供の日。上に乗っている金太郎もバリバリ食べたっけ・・・

もっと早く本当の家族になれていれば・・・ペー君を介護した日々はとても貴重な時間だった。ちょっぴり不器用で甘え下手だったペー君。逢いたいよ、もう一度抱きしめたいよ、ペー君・・・今頃どうしているんだろうね?

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