抗がん剤の効き目

ビンクリスチンを点滴した翌日からすっかり食欲が無くなってしまったまりも。大好きなジャーキーも気が向かないと食べない。初めての時も、再燃の時も、食欲だけは無くならなかったのでとても心配だ。ビンクリスチン点滴の後はお腹の調子も悪くなる。何度もトイレに行ってお腹が渋る、と言うわけでは無いが、こちらも心配だ。抗がん剤投与から1週間で好中球が底になるので、このタイミングで酷い下痢になると大変らしいので、念の為病院に連れて行く事にした。

予約無しで行ったから少し待たなきゃね。

8日の夕方、下痢だった。休診日だったけどK先生に電話で状態は伝えてあった。緊急性は無さそうと言う事で様子を見ていたが、今朝も下痢だった事、食欲もイマイチだと伝える。

体重200gも減っちゃったね・・・しっかり食べて！

この日は血液検査で白血球を見て、脾臓の状態をチェック。好中球は思った程下がっていない。次の抗がん剤が打てる状態だった。抗がん剤が効いていないと言う事か・・・しかもエコーで見た脾臓の画像も先週と殆ど変化が無い。Lーアスパラギナーゼとビンクリスチンでもっと効かないといけないんだけど・・・と、先生。

画像が乱れるから動いちゃダメよ！

下痢しているので2回目の抗がん剤どうするかなぁ・・・う〜ん、と考えたK先生。・・・点滴しよう、と言う事でシクロフォスファミドを入れる事に。今日は抗生剤の注射の予定だったのにね・・・点滴なんだって・・・

今日は松剣と相方が付いているよ。でも退屈です。

シクロフォスファミドは膀胱内に長く留まりすぎると膀胱炎になるので、水分で量を増やしてオシッコをたくさん出す様にする。その為点滴時間は30分程。最初はまりもの頭や背中を撫で撫でしていた松剣。まりもが気持ち良さそうにスヤスヤ寝息を立て始めた。

気持ち良くなったから一緒に寝んねしましょう。

ビンクリスチンが耐性を持ってしまったらしい。そうなるとウィスコンシンプロトコールでは意味が無い。ミトキサントロン／サイクロフォスファミドプロトコールかD-MAC（Ohio State University）か・・・D-MACは、デキサメサゾン、アクチノマイシン-D 、シトシンアラピノシド 、メルファランを使用する。再発例ではかなり有効とされているらしくA先生からも提案があった。次回は1週間後。その時までにK先生も良い方法を考えて下さるだろう。


少し落ち込みながら病院を後に。この日は友人FとMちゃんが我が家を訪れ、一緒に晩御飯を食べる事になっている。まりもも喜ぶぞ！早く帰って支度しなきゃね。

昼の間に掃除を済ませ、それなりに片付けた部屋に食事の準備をする。ワン子はいつもと違う何かを察知する能力に長けている。まりもも何か違うと察知してソワソワ。ピンポーン！

いらっしゃ〜い、来てくれてありがとう！まりも大歓迎！

本当に毎回申し訳ないが、この日も鍋。それでも嫌な顔一つせずまりもに会いに来てくれる。
いつもありがとう！

嬉しすぎて変顔！

使える抗がん剤が耐性を持って使えなくなるのかと思うと胸が押し潰されそうになるが、こうしてみんなで鍋を囲んでまりもの嬉しそうな顔を見ると、今を大事にしようと思える。
大好物のジャーキーもたくさん作って美味しい物一杯食べようね！

豚のハツと馬肉で作ったジャーキー。又目が寄りよる・・・

まだまだ諦めないぞ！しっかり食べて体力付けないとね！色々と食べ物にも気を遣って来たが、殆ど影響しないらしい。それなら好きなものをたくさん食べさせてやろう。手作りのジャーキー、晩ご飯には豚のハツや美味しいしゃぶしゃぶ・・・ねっ、グルメなまりも！