2018年12月2日日曜日

時の流れに思うこと

組合の出張で下関にやって来た松剣。1泊2日の日程だが、2日目は全く時間が無いので初日に歴史巡りをする事にした。























新下関はフグだらけ。この辺りでは縁起をかついでフクと言う。お土産は買って来るなと言われたが、フグ好きの相方に送ってあげようかな٠٠٠とか思ったが高い❗やめとこ。






新下関からJRで下関へ。ここからバスで10分程で目的地に到着。












今回の歴史巡りは、およそ700年続く事になる武士の世の幕開けとなる壇之浦。830年の時を経ても語られる歴史舞台。そして奇しくも武士の世に終わりを告げる明治維新はこの場所で勃発した攘夷戦を引き金に始まるのだから何とも不思議な場所だ。

















源平最後の対決となった壇之浦古戦場跡は現在、みもすそ川公園として整備されている。



⌈今ぞ知る 身もすそ川の 御ながれ 波の下にもみやこありとは⌋



わずか8歳とも6歳とも言われる幼い安徳天皇と共に入水した二位尼の辞世の句からこの地名が付いたらしい。































この狭い海峡に4,000艘の軍船が集結し、那須与一や義経八艘飛びなどの物語が生まれたと言えばホンマかいな?と無粋な事を言いそうな相方も居ないので、じっくり時の流れに思いを馳せる事が出来る。












そして今年は明治維新から150年。ここからこの海峡を通る外国船を砲撃して始まった攘夷戦がきっかけだった。何とその大砲の音と煙を体験出来るらしい。










































٠٠٠音は大した事はないな。煙もよくわからんが何かもや~と出た。水蒸気っぽい感じ。







そしてここに来たかったもう1つの理由は無料で観覧出来る紙芝居。

























7~8種類あると言うお話の内、今日は高杉晋作。源平合戦は今日はやらないと言うからちょっと残念だったけど、何も見ないですらすらと10分ちょっと、小さな太鼓やシンバルで効果音を出しながらの語りはなかなかのもの。














いやぁ~良いもの見せて頂きました。





まだ時間はたっぷりある。火の山公園のロープウェイに乗ろうと思ったが、11月半ばでシーズンオフとなっていた。残念!





と言う事で、代わりにと言っちゃ何だが九州に渡って見ちゃお。






























エレベーターで地下に下りると、へぇ~開通して60年なんだ。


























それにしても長いな。県境まで400m、そこから門司まで380mか。往復で1.5㎞強٠٠٠まぁ時間あるし行ってみよう。









海底散歩みたいじゃん。
































小学校の修学旅行、ここで写真撮ったけどこんなかわいくなかったぞ。福岡県、山口県ってただの文字だけのプレートだった。






結構汗が出る程歩いて門司着。何か神社見える。行って見よっ。















和布刈(めかり)神社。海の神様をお祀りしているだけあり、結構凄い場所に建立されている。鳥居の向こうは波打ち際。















ここで行われるわかめを刈る神事は無形民俗文化財に指定されているらしい。そして鳥居の両端の灯籠は細川忠興公が寄進したそうだ。結構歩いて汗が出たけど来て良かった~。






さてと、来た道戻らねば。でももう少し時間あるな。案内所で見つけた旅行のパンフレットに載っていた平家の一杯水に行って見よう。歩いたら遠いかな?地図で見れば大した事は無さそう。10分位のもんだろ、歩いちゃれ。






しかし歩けど歩けどそれらしき物は見当たらない。20分近く歩いただろうか。





٠٠٠えっ!?なんじゃそりゃ!何かおかしな感じになっとるやないけ!


































ガチョーン!台風か何かでやられたらしい。本来なら壇之浦の戦いで破れた平家の武将が命からがら岸に泳ぎ着き、水溜まりを見つけて飲むと真水でもう一口飲むと塩水になっていたと言う伝説が残る場所なんだけど٠٠٠





仕方ない。この先のバス停からバスで戻るとするか٠٠٠更に5~6分歩きようやくバスに乗れると思うと満員で乗っけてくれなかった。10分後に来たバスにやっと乗り、赤間神宮へと向かう。




















































なんだか竜宮城みたい。それもそのはず、二位尼が詠んだ辞世の句は、海の底にも都はありますと言う意味で、太平洋戦争で焼失した後再建する際にこの歌をイメージしたのだ。













そしてここには安徳天皇の御尊体を奉じた御廟所や平家一門の墓もある。




























 










慶長年間に建立されたらしいので本当の墓ではないのだろうが、何かちょっと怖いな。










































もう1つ怖いのがある٠٠٠耳なし芳一٠٠٠琵琶の音が聞こえてきそうでゾクッとする。













































小学生の頃テレビでやっていた⌈まんが日本昔ばなし⌋で見た時は震え上がったもんね。






さてと、そろそろ昼ごはん食べて会場に向かうか。唐戸市場の方へ行って見よう。












まりもと来た事がある思い出の場所。思ったより人が少ないな。夜はきっとご馳走だろうから軽めにしとこ。











瓦の上で茶そばを焼いて甘辛く煮た牛肉と金糸玉子が乗っている瓦そば。つけ麺のようにして食べる郷土料理だ。久々に食べたが美味しいな。まりもと来た時はお店には入らず海の見える所で色々買って食べたんだっけ。







そして今日12月1日はまりもが悪性リンパ腫と診断された日。あの日も土曜日だった。あれから6年。長いような短いような٠٠٠







関門トンネル開通から60年、明治維新から150年。壇之浦の戦いからは833年。時の流れは何だか不思議。正に諸行無常の響きありだな。





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