2014年10月26日日曜日

前世に聞いて見る

母との関係がこじれてから4ヶ月以上。松剣の怒りは表面上まりもの事だが、幼い頃から積もり積もった不満が溢れ出した事を考えると、問題はもっと根深い気がする。もしかすると前世の因果かカルマなのではないかとまで思い、先月相方がアメリカ旅行中に『シータヒーリング』なるカウンセラーを受けて来たのだった。

一通り話を聞いたヒーリングの先生の脳裏に浮かんだ松剣の前世は・・・
中世ヨーロッパの王様と家来。勿論母が王様。実力では無く世襲で王位に就いたこの王様を、他の家来達は良く思っていなかったが、松剣の前世だった家来だけはこの王様の事が嫌いでは無かったらしい。しかし他の家来達に促されて結局この王様の失脚に加担した為、この事をずっと悔いたまま亡くなったのらしい。
ホントですかぁ?

そして松剣の今生での課題は『様々な愛の形を学べ』と言う事なのだそう。自分で見た訳じゃないし、一通り話を聞いた後なので、何とでも言えそうじゃん・・・そう思った松剣、それなら実際に自分で感じてみようと思い立ち、今度は『ヒプノセラピー』なる物を受けたのだ。

ヒプノセラピーは催眠療法の一種だが催眠術とは違い、薄暗い部屋のベッドに目を瞑って横になり、先生の言葉に導かれるまま脳裏に浮かんだ事を話すのだ。ちゃんと意識もあるし確かに自分が話している感覚しか無いけれど、映像が次々浮かんで来る。そこで松剣が見たのは・・・

最初の問いは時代だった。おそらく、ではあるが戦時中か。場所は?地名ははっきりしないけれど大阪か?空爆か何かで破壊された街。風呂屋の煙突が折れていた。足下は・・・裸足かボロボロの靴を履いているかで、手は小さくとても汚れている。ベージュの薄汚れた半パンに白いランニングシャツを着た、小学校1〜2年生の丸刈りの男の子の様だ。

名前は?・・・ヒロ・・・ヒロシ。ヒロシ君はひとり?・・・そうです。何をしているの?・・・探している・・・誰を?・・・お婆・・・そう、お婆ちゃんです。はぐれてしまったみたいです。お母さんは?・・・3歳の時に川で亡くなった。お父さんは?兵隊さん。

こんな感じで映像が浮かんで来る。結局このヒロシのお婆ちゃんは空襲で亡くなり、ヒロシは丹波の親戚か知人の家で終戦まで過ごすのだが、自分だけご飯を食べさせてもらえない日もあり、随分ひもじい思いをする。近所のおばさん(女優の長山藍子に似ていた)が見兼ねてりんごをくれた。

戦争が終わり、やっとお父さんが帰って来た。飯ごうにたっぷりの米を持って・・・おくどさんでご飯を炊く為、蒔きを探しに籠を背負って山へ出掛けるシーンや、火吹き竹を探す場面もリアルだった。

そして時代は進む。大きくなったヒロシ君、何をしていますか?・・・浮かんで来ない。
大人になれなかったみたい・・・10歳くらい?天然痘か何かで亡くなった様です。

土間の横の囲炉裏の側で、布団に横たわる自分を見て号泣しているお父さんが見えます・・・
どんな気持ち?お父さん、ゴメンね。先に死んでゴメンね。ありがとう・・・そんな気持ち。
じゃあヒロシ君からのメッセージは?・・・たくさん食べて健康で元気な大人になって。人には優しく、出会いに感謝して毎日を精一杯生きて。人はいつ亡くなるかわからないから・・・
じゃあお母さんの事はどう?・・・生きていて欲しかった・・・どんなお母さんでも良いから側に居て欲しかったと思っていたみたいです・・・

20分くらいの前世の旅だった。と思ったら何と60分以上経っていた。やりとりの大まかな内容だけなので、実際はお婆ちゃんの顔や容姿、意地悪をされた親戚か知人の家のおばさんの顔など、もっと細かいやり取りとその時々の感情をじっくりと思い出していたからだ。

しかし先生曰く、松剣はとても感情が出にくいらしく『鈍感』なのだそう。確かにどんな気持ち?と聞かれても暫く沈黙する事が多かった気がする。

これらの映像や登場人物が実在するのかどうかは意味が無い事らしい。もしかすると今の自分が見聞きして来た事や体験の中で作り上げた事かもしれないし、全くの想像かもしれないけれど、大切なのは前世を生きた『ヒロシ』の気持ちや『ヒロシ』からのメッセージらしい。

まりもの治療がいよいよ難しくなり始めた頃から松剣スピリチュアルな世界に興味を持つ様になった。ハマるとまっしぐらになってしまう松剣の性格をよく知る相方は、こんな世界に足を踏み入れる事をとても心配する。でもそこはちゃんとわきまえているつもり。前世からのメッセージの意味を考え、問題をあやふやにせず解決出来たらと思う。
う〜ん・・・難し過ぎて悩んじゃう!

母が東京の妹の所へ行って留守だから、晩ご飯を一緒に食べようと、父が電話をくれた。
久々に二人でポツポツ話をしながらチェーン店で豚カツを食べた。二人とも酒を飲まないのでこんな時ガチは困るんだよね・・・でも父なりに何とかしようと思ってくれている事が嬉しかった。

この翌日。又もや母が無神経な電話を掛けて来た。東京のお土産を持って行くと明るい声で話すので、父に持って来て欲しい、あなたとは会いたくないとハッキリ言ったが、それでも全く落ち込むどころか逆ギレ気味に、ふ〜んわかったと電話を切られた。

お土産は指定した通り父が持って来てくれた。いつ迄もこんな事続けていてはダメだけど・・・
疲れたら寝ると良いですよ〜!

4 件のコメント:

みゃんこ さんのコメント...

松剣さん、お久しぶりです。

疲れたら寝ると良いですよ~、
まりもちゃんが教えてくれてるね。

でも、寝るってことは、逃避していることでもあるんだそうですよ。
普通に寝ている以上にたくさん眠るという意味ですけどね。

ほんとうに危ない事が起きたら、
寝てる場合じゃなくて戦いますよね。

私、とてもいい子で育ってきました。
社会人になってからはそれがとても苦しくなりました。
ずっと押さえつけられてる感じで苦しくて。
「くそばばあ」って思っていいんだよ、
と、ひと目で私の苦しさを見抜いた人から言われた時、
涙がぼろぼろ落ちました。
それが42歳の時です。

ようやく「親離れ」しようとしているのだと気づきました。

クソババアです。
わがままです。
気が強いです。

10年以上かかって、ようやく諦めました。
諦めるまでの間も、抵抗も反抗もできなかったです。
母親を嫌うということはあってはならないこと、という縛りがきつくて。

諦めた今の心境は、
空気読めない人なんだ、
こどものまんまの人なんだ、
ひとりっきりで孤立していてさびしかろうに、
・・・と。
今も、母の言葉ひとつひとつが心にぐさぐさ突き刺さります。
要するに、相性が悪いんですね。

年を取ってますます気が強くわがままになってきました。
完全に勘違いババアです。

クソババアの娘なので、私も立派なクソババアになれることでしょう。
いやすでにクソババアかもね。

怒りも悲しみも不安も、自分の心がかかえているものですよ。
クソババアの存在なんか、関係ないです。
目を閉じると、何も見えないし、誰もいない、自分だけ。
自分の心を見つめると、けっこう真っ暗で、真っ黒で、悪じゃのう・・・。

クソババア、あと10年生きるだろうか。
ふっふっふ、無理じゃろうて。
おっと、やつより長生きしなくちゃ、私。

松剣さま、今のうちに苦しんでください。
ぐるっと回って、自分の心に戻ってきてください。
ずっと一緒に苦しみましょうね。

口の悪い乱文、失礼しました。

松剣 さんのコメント...

みゃんこさん

きっと自分と似ていると、理由はわからないけれどみゃんこさんのブログを見つけた頃からそう思っていました。
何故だろう・・・文面から伝わる何かがあったのかな?でも今は折り合い良く暮らして居られるんですね。
ここ迄10年も要したとなれば、先が思いやられる様です・・・

うちの母も幼少期苦労したせいか、実に気の強いクソババァです。
子供の頃は(今でもですが)この人怖いもんなんてあるのかなと、不思議に思う程でした。でもお互いが生きている内に気付けて良かった。
自分の気持ちに折り合いを付ける迄もう少し時間が必要でしょうが逃げないで向き合うつもりです。

相性とか馬が合うとか合わないとかって、他人ならもう付き合わなければ良いけれど家族はそうはいかない所が難しいですね。
これからも一緒にもがきましょう。
所で、寝ているまりもの写真の横に幼い頃の豆粒なあんずが居るの気づいていました?

みゃんこ さんのコメント...

2度目に見た時に気づきましたよ。
あれ、ぬいぐるみじゃなくて、あんずちゃん? ってね。
こんなに小さかったんですねぇ。
かわいいね。

折り合いよく、というか、
毎日が刺激的ですよ、今でも。
今日も。

昨日、何かに激怒しておいででしたよ。
明らかに母が悪いのですが。
なにやら大声で文句言いながらどすどすと自室に向かっていました。
「もう口、利かない!」という覚悟だったようですが、
父も私も、しら~ん顔して何事もなかったかのように、いつものようにしておりました。
それでもひとりだけ意地を張っていましたが、
多分、少しずつ元に戻るでしょう。

敵は年寄りですからね、どんなに気が強くても年寄りという弱みがあるんですよ。
どこかで「家族に見放されたら、老後が危ない」という弱みが。
老後、って、今がその老後だと思うんですが。
ま、正確には、介護や世話が必要になった時に捨てられたらどうしよう、という弱みでしょうかね。

「娘が私に冷たい?」と思われても構わないです。

「馬鹿は嫌いだよ」と私は母によく言います。
「思い込みが激しいのをバカという」
「人のせいにしたがるのをバカという」
「何でも思い通りになると思うのをバカという」

私は母に「アンタは勉強は出来るけど、頭は良くない、バカ」と言われてきました。
バカ娘の親が賢いわけないよね~。
ブーメラン。

全部受け入れて、少し諦める。
これで、少し楽になりますよ。


松剣 さんのコメント...

みゃんこさん

やり取りを想像して、申し訳ないけれど
ちょっと笑ってしまいました。
相手が激怒していてもこっちが何事も無く
普通にしていると、振り上げた拳のやり場が無くなる・・・
良い作戦ですね!
でもうちは一緒に住んでいないだけ
マシです。毎日大変そうですね。
それにしても親子関係で悩む人って多そう
ですね。グチを書き込むサイト
立ち上げたらカキコミ
ひっきりなしでしょうな。