2025年8月26日火曜日

1年ぶりの大阪へ(その2)

 西本願寺でお坊様から聞かせていただいた話の中で、とても意外だったのは、お西さんでおつとめをされているお坊様は、西本願寺には住んでいないという事。てっきり一休さんのように皆で修行をされていると思っていたが、驚くことに「修行はしない」のだそう。


そしてとても心に残ったのは、「いのちの天秤」の話。


ここから長いよ!興味がある人は読んでね。興味ない人はスルーで。


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シビ王(お釈迦様の前世)という優しい王様の心を試そうと、帝釈天が鷹に追われた一羽の鳩を王様の元へやり命乞いをさせる。


鷹に追われているのでどうか助けて下さいという鳩。そこへ、もう何日も食べ物を口にしていないという鷹がやって来て、王様に鳩を差し出すよう迫る。その鳩を食べないと私は死んでしまうと。


困った王様は家来に天秤を持って来させ、片方に鳩を、もう片方へは自分の太腿の肉を切り取って乗せた。しかし天秤は鳩の方へ傾いたまま釣り合わない。そこで反対の足の太腿の肉も切り足してみたがまだ釣り合わない。


今度は両足のふくらはぎの肉、両腕の肉と身体中の肉を乗せても釣り合わず、とうとう痛みに耐えかねた王様は、天秤の上に倒れ込んでしまった。そこで始めて天秤は釣り合い、この天秤が命の重さを計る天秤だと気付く。


命の重さは身体の大きさや重さなど全く関係なく、みんなそれぞれ一つの大切な命であるという事に王様が気付いた時、鳩は帝釈天に、鷹は梵天神の姿に戻り、王様の傷を治し、次に生まれ変わった時、あなたは人々を救うお釈迦様になるでしょうと言ったそうだ。


自分を犠牲にしてでも他人を大切に思う事の大切さを忘れるなって事。


そしてもう一つ。お西さんのお坊様が、とてもきれいな字を書く書道家を褒めたところ、この書道家は、書けば書くほど下手になるから、毎日稽古するしかないのだと言われたそうだ。


松剣心にズキュンと来た。道が付くことに終わりはない事。そして上達するには稽古(修行?)しか無いって事。


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西本願寺、行って良かったな。もっと近くにあれば気軽に法話を聞きに行けるのにね。


さて、西本願寺を後にした松剣と相方。ここから歩いて10分程の所にある、京都らしい町家を改装したカフェで昼ご飯の予約を相方が入れてくれている。時間もちょうど良い。






何かオシャレ。ゴメンね松剣、きっと、いや絶対松剣の足りんヤツと思うわ、と相方。





いいよ、そんな事。後で大阪行くからたこ焼きでも食べるし、気にせんで。オシャレないいお店を予約してくれてありがとうございます。



今日のメニューはこれのみ。忙しいので仕方ないね。でもここのオーナー、元ミシュランシェフじゃん!これは期待大きいよ!






お待たせしましたと運ばれて来たのは山盛りの、まるで森のような野菜と魚がメインの天ぷらがワンプレートに乗ったランチ。


天ぷらはお塩で召し上がって下さいと言われ、塩をチョンと付けて茄子をいただいてみれば、外はカリッと、中はフワッと軽く、野菜本来の甘みがジュッと広がる。熱いけど旨い!


メインの魚は2種類。何だろう、ハマチとサバ?肉厚だけど全然パサパサしておらず塩との相性も抜群。味噌汁もお出汁がしっかり、えのきの歯ごたえが心地よい。しかしこりゃ〜ご飯足らんわ。肉系の天ぷらもあれば最高だったけど。


おいしゅうございました。しかしこれで2,500円はちと高い気もせんでもない。まぁ京都ですからと相方。


お腹もそこそこ、運動がてら京都駅まで歩きます。15分程度の道のりは、仏壇屋さんが多く、普通の民家も京都の街並みに溶け込むよう、和風建築の家が多い。いいねぇ~京都。


京都駅の人の多さに酔いそうになりながら、駅に直結したデパートでちょっと涼んでからいよいよ大阪へと向かう。姫路行のJR快速で30分程。京都と大阪って、こんなに近いんだ。


大阪駅からは地下鉄に乗ればコンサート会場のフェスティバルホールに直結した駅まで行ける。


松剣も相方も、なんぞあったらいけないから目的地周辺へ早目に到着して、その辺りで時間を潰そうとするタイプ。15時の開場までまだ1時間近くある。松剣、腹ペコなんよ。


うちは腹が太いんよ。フェスティバルホールの近くでたこ焼きでも食べたら?と相方。でもあの周りって、何かオシャレな店しかなかったと思う。




案の定、カフェとか何とかバルしかないので、ハンバーガー屋さんでタコスを食べることにします。


腹が太いと仰っていた相方に1つ取られて物足りなさを感じたまま開場の時間を迎えた。まぁええわ、はよ行こ。



フェスティバルホールの長いエスカレーターに乗るともうワクワク・ドキドキ。ツアーのお客さんやファンクラブの会員と見受けられる人でいっぱい。




今日はさゆりちゃんのパネル、ないのね。仕方ないのでポスターと記念撮影して指定席へ。





今回の席から見た舞台はこんな感じ。ちょっと斜め。でもね、ここからだとさゆりちゃんの横顔が左側なのよ。さゆりちゃんの横顔は左側の方が断然凄くイイ!4列目と言いつつ実質3列目。思ったより近いじゃん!




ファンクラブの人は、この初代の赤いのや、50周年で作成された水色、最近は黄色い法被を着て応援している。さゆりちゃんも法被を着ているファンを『後援会の方』と言って普通のお客さんとはちょっぴり違う感じで話を振ってくれる。今日もさゆりコールで全力応援するよ!


開演時間を10分程過ぎ、ボルテージも最高潮に達した中、1曲目の『酔って候』で開幕!ここからはお見せ出来ないのがいつも残念。


続けて3曲歌った所でトークに入ると、客席とさゆりちゃんの掛け合いに笑いが起こる。さすが大阪、お客さんの反応が良いのでさゆりちゃんもノリノリ。続けて数曲歌った所で前半のクライマックス。


今年は昭和100年、古き良き昭和30年代の街に飛び交っていた豆腐売りのラッパや金魚売りの声などが聞こえて来ると、山盛りバナナのワゴンが出て来てさゆりちゃんのバナナの叩き売りが始まる。


本物の叩き売りの方に習ったという啖呵は、淀みなく軽快にリズムを刻む。やっぱり凄いなぁ〜さゆりちゃんの舞台は。自身のヒット曲を歌うだけではなく、毎回毎回こうして工夫を凝らした何かを披露して楽しませてくれる。


前半の最後は、NHK紅白歌合戦の最後のようにバシュッ!!という凄い音とともに客席に金ピカのリボンが降り注ぎ、ワーッ!と大歓声が上がる。金ピカリボンは勿論、記念に持って帰リました。




15分の休憩を挟み、後半一曲目はジャジャジャジャーン!で始まる『津軽海峡·冬景色』。さ〜ゆりぃ〜っ!のコールが飛び交う。勿論松剣と相方もありったけの声で声援を贈る。


最後は『天城越え』。大声援で一旦幕は下りたが、さゆりコールでアンコール。歌い終わる頃、少し涙ぐむさゆりちゃん。松剣もグッと込み上げるものがあリましたよ。


あ〜終わったね···さゆりちゃんの舞台はやっぱりいつも裏切らない。今度はいつ会えるかな。次回のコンサートを楽しみに頑張るぞー!


応援で大声出したら腹ペコなんよ。道頓堀の方行って今度こそたこ焼き食べるよ。


でもお好み焼きも旨そうなと言うと相方が、そう言えばこの前来た時、皆でここのお好み焼き食べたんよとお店を指差す。




旨そうですな。たこ焼きよりボリュームあるしここで食べましょう。




松剣は豚肉、エビ、イカが入った一番人気のお好み焼きを、相方はスジ肉とコンニャクのねぎ焼きを注文。


実は松剣の実家は両親がお好み焼きと鉄板焼の店を営んでいた。もう45年も昔だけど。その時店で出していたお好み焼きの味によく似ていてとてもおいしくて懐かしい味だった。


相方が注文したねぎ焼きは醤油味のあっさり系。おいしいけどちょっと物足りない感じ。松剣が注文したお好み焼きの方がおいしいねと相方。


腹ペコも少し落ち着いた所で夜のグリコ見に行こう。と、地下街から地上に出ると大雨よ。折りたたみ持って来て良かったわ。





結構強い雨。記念撮影だけちゃっちゃと終わらせ、しばしアーケード街でお買い物。それにしても物凄い人。ほとんどが外国の方で日本人を探す方が難しいくらい。


そう言えば明日仕事なんよ。はよ帰らな。雨も少しだけ小降りになったので地下鉄で新大阪へ向かいます。なんば駅から7駅、15分程。


新大阪も凄い人。みんな何しよるんじゃろ。どこ行きよんかね?夜の9時を回っとるというのに。しかし松剣、またまた腹ペコなんよ。弁当買って新幹線乗ろ。





本日最後の食事。1年ぶりの大阪、京都も最高でした!


しかし、いつも大阪へ行くと食い倒れるぞ~!と思うのに、なかなか食い倒れできない。次回は絶対食い倒れてやる!



2025年8月25日月曜日

1年ぶりの大阪へ(その1)

歌手生活53年のさゆりちゃん。大阪フェスティバルホールでのコンサートは昨年7月以来、約1年ぶり。


3月に倉敷であった、アコースティックのコンサートも良かったが、今回はフル。




大阪フェスティバルホールでのコンサートは、さゆりちゃんもとても力を入れている。大阪はお客さんの反応がとてもストレートで、とても好きな場所と語るさゆりちゃん。




チケットが届いた時相方が、今回の席はあまりいい席じゃなかったよと、少し残念そうに言った。4列目の端の方だって。


いやいや、十分ですよ。自分や家族が健康で心配事が無いからこそ楽しめるのだから。


今回のコンサートは15時開場、16時開演。大阪ってあんまり見る所無いんよね~。万博に行くには時間が無さ過ぎ。どうする?


大阪池田市にあるカップヌードルの工場へ行くとか、天王寺動物園に行くとか色々考えた結果、京都で観光してコンサート会場へ行くパターンを採用。


しかしコンサートに遅れる様な事になったら元も子もない。京都駅近くで京都らしさを満喫するには??


相方が提案してくれたのは、お西さんで知られる西本願寺を拝観して、お坊様の説法を聞くというもの。良いじゃん、それ!


つい先日、親友Fのお母様が逝去され、お通夜に参列して枕経やお勤めの後に読まれる「御文(おふみ)」を聞いて心に染み渡った松剣。相方も、若い時にはさっぱりだったけど、最近何か染みるんよね~と言った。


という訳でやって来たお西さん。やっぱり凄いぞ!






と思ってよく見たら、こっちは興正寺という真宗興正派の本山でした。


西本願寺はこっち。






門から境内に入るとでかいのなんの!






















広島で見るお寺とはまるで規模が違う。屋根瓦葺くだけでもすごい数の職人が要るな。こんな凄い建造物が戦争で焼けなかったのは本当に良かった。





しかも拝観料など一切必用ないのも何か慈悲に満ちあふれている。


そんな西本願寺を、お西のお坊様が無料で案内して下さるそう。





予約も一切不要で、自由に参加出来るし面白くなければ途中で抜けるのもあり。先ずはお茶どころと呼ばれる総合案内所で、西本願寺の歴史を聞かせて下さる。


信長と十年に渡って争い続けた石山合戦の話や、同じ浄土真宗なのに東本願寺と西本願寺に分かれてしまった理由など、大興奮よ!


ひと通り聞いたら今度は渡り廊下を挟んで左側の親鸞聖人像を安置した御影堂へ。


一体畳何畳あるんだろうか?めっちゃ広い畳の間の真ん中に、親鸞聖人は居られた。
























90歳まで生きられたという親鸞聖人が70歳頃の像なんだそう。


ここで仏様や阿弥陀如来についてわかりやすく説明して下さる。



御影堂で親鸞聖人の事を聞いた後は、渡り廊下を挟んだ左側の阿弥陀堂へと移動。今日は何かの法要みたいなことが行われていた。




横笛や笙など和楽器は何と生演奏。その中で歌手顔負けのいい声でお坊様が読まれるお経が何とも心地良い。


お坊様のおつとめを聞き終わると再び御影堂へ移動して、お坊様の法話を聞く。


がんばっている人も、がんばるのが難しい人も、悩みのある人も、何かに後悔している人も、阿弥陀如来は一人も取り残さずお救い下さる仏様と聞いて、少し心も軽くなった気がする。


京都にはこんなお寺が普通にあるのだから、京都の人が誇り高くなるのもよくわかる気がするねと相方。


もっと色々お坊様に聞いてみたい事があったけど、ほとんど聞くことができなかったのは残念。またの機会に取っておきましょう。


この後昼食を済ませ、いよいよさゆりちゃんに会うため大阪へ移動しますが、続きは次回へ。



2025年8月17日日曜日

久々のふれ合い

 埼玉に住んでいる友人が、盆休みに愛犬空豆を連れて車で帰省するから、ちょっとだけでも会えないかと連絡をくれたので最終日の今日、ワン子OKのお店で会うことにした。


まりもとよく行ったカレーとナンのお店の別支店。空豆ちゃん用にお土産持参。お気に召してくれると良いんだけど。





久々に会った空豆ちゃんは、すっかり落ち着きお座りもお手もちゃんと出来るようになっていて、まりもと同じくらいおとなしく、人懐っこいワン子に成長していた。





注文した料理が運ばれ、机に並ぶと興味深そうにひょっこり覗くのが可愛い。















人の食べ物は滅多にやらないそうだが、ちょっぴり欲しそうに、仔犬のようにクンクン鳴くのが萌え死にそうに可愛いんだな!





こんな瞳で見つめられたらついやってしまいそう。悪い癖を付けたジュニアはケンタッキーなんて立って食べなきゃいけない程欲しがっていたっけ。この瞳の誘惑に負けない友人は偉いもんだ。




持って来たおやつをあげると、おいしそうにパクパク食べてくれる。こんな高級おやつはやった事がないから食い付きが全く違うわ!と驚く友人。それは何より。持って来てよかった~。


食事の後は、ショッピングモール内に出来たドッグランへ行ってみることに。しかしペット専用のエレベーターがある立駐になかなか辿り着けない。



40分程ウロウロしてようやく辿り着き、カートに乗っけてドッグランへと向かう。





空豆ちゃん、ここでもとっても良い子。カートに乗って、オムツを履かせて早速ドッグランへ。














暑いからか、貸し切り状態。オムツ履かせといてよかった~💩出ちゃったね~。




ちょっと休憩。オムツのせいか、今いちテンションが上がらない感じ。





と、ここでお友達ワン子が続々とやって来た。まりもと違って人だけじゃなく、お友達ワン子も大好きな空豆ちゃん。




テンションアゲアゲ、思いっきり追いかけっこを楽しんでもうヘロヘロ~。




楽しかったかな?笑顔が素敵でしょ!





1時間のドッグランもギリギリまで楽しんじゃいました。


短い時間だったけど、大好きなワン子とふれ合えて松剣とっても楽しかった。やっぱりワン子は一緒に何かを楽しめるのが良いよね。


ドッグランがあまりなかった頃、ジュニアとペー君を連れて、人気のない公園に行っては思い切り走らせてやったっけ。


まりもとはワン子OKのカフェや居酒屋にたくさん行ったな~。懐かしくてとっても幸せな思い出。



ランチのお店に向かう途中、目の前を走っていた車の後にネコさんのステッカーが貼ってあった。




ワン子のステッカーはよく見るけど、ネコさん珍しいなと思いアップで撮影してみた。




だからどうした?!と言いたくなりそうだが、思わずプッてなった松剣。


この車の運転手、ネコさん好きなんだね。ここの家のネコさん幸せだよ、絶対に。




触れ合えなくって悪かったニャ!


いえいえ、そんな事はないですよ!あんずは世界一可愛いですよ!



2025年8月14日木曜日

お盆が誕生日で良かったな

 庭の雑草が凄いことになっているのはちゃんと気付いていました。




























お盆が来る前に綺麗にしておかないと。あの子達が帰って来てびっくりしちゃいけないもんね。


もっと早く掃除をする予定だったが、結構ひどい雨が続いていて延び延びに、というのは言い訳なんだけど。


日が高くなる前に頑張れ!




























何とか午前中に完了。少しは綺麗になったよ。




庭も綺麗にしたし、ワン子用のおやつも買って来たよ。ジュニア、ペー君、まりも、いつでも帰っておいで。


おやつは17日に久々に会う友人のワン子、空豆ちゃんに食べてもらいます。


そして本日、松剣とYの誕生日。相方と両親が焼肉で祝ってくれました。
















あと2年で還暦じゃと言うと母が、それまで生きていられるかね?と言うので、頑張って一緒に祝ってよ!と答えたものの、相方も既にお父さんを亡くしているし、仲の良い友人数人も両親共に健在なのは、松剣とあと一人だけになってしまった。



還暦を両親に祝ってもらえるのはとても嬉しいことで、結構当たり前の事ではないんだと思った。



そして46歳でこの世を去ったY。今年57歳だな。誕生日おめでとう。


子供の頃はお盆に生まれた事が嫌だと思っていた。豪勢な料理は並ぶが、帰省した親戚のためにという理由の方が大きい気がして。必ずケーキはあったけど、何かごちゃ混ぜ感が拭えなかったのだ。


しかし今はお盆に生まれて良かったと思う。みんな帰って来てくれるし、意外とみんな覚えてくれているのも何だか嬉しい。


また1年間元気に過ごせますように。