2024年10月27日日曜日

駆け足だったけど

 3日目の東京。かねてから密かに上野の国立博物館に行きたいと思っていた松剣。ちょうど特別展の『HANIWA!』開催中。








しかし、妹も姪っ子もあまり興味はなさそうだし、どうなんだろう?唯一母だけは少しは興味持ちそうなんだが···と思っていたら、母もテレビの情報番組か何かで知り、行ってみたいと思っていたらしい。父は行こうと言えばいつでもOKな人。


じゃあ明日は上野の国立博物館に行こうと決まった。


でもきっと家を出るのは昼頃よ。16時某の新幹線に乗る予定ならゆっくり見れないだろうけど、まぁ良い。とにかく国立博物館に行ってみたいのさ。


しかし今日は妹も選挙に行かなきゃ、姪っ子が病院に忘れた傘を取りに行かなきゃで、思いの外家を出るのが早く、昼前には到着。




広っっ~!!しかも建物はこの本館の他に、平成館、東洋館など全部で六棟もある。こりゃ半日やそこらじゃ到底見られやしない。埴輪だけ見られたら十分じゃ。


先に食事を済ませてからにしようとなり、調べておいた敷地内にあるレストランへ向かう。























ホテル•オークラのレストランなら間違いなさそうですな。




左上、五目あんかけそばと半炒飯のセットが松剣、右上の天麩羅盛合せと蕎麦のセットが妹、左下のきのこと鮭•いくらの山海丼が母、本日のパスタ、きのこのボロネーゼが父と姪っ子。


やっぱ間違いなかったし先に食べて正解よ。店を出る時にはお客さん、外まで並んでました。


さて、本題。リウマチで最近とんと長い距離を歩けなくなった母を借りた車椅子に乗せ、展示を見て回る。


最初は古墳時代、3世紀頃の埴輪。造りも複雑ではなく、埴輪の表情ものっぺりしている。




これが4世紀頃になると様々な器物や動物をかたどった埴輪、地位の高い人の住まいや倉庫なども登場する。







家の中を覗くとベッドまである。








船は亡き王の魂を運んだり、儀礼空間である古墳へと渡ったりすることの象徴だったらしい。






古墳時代中期、5世紀頃になると大和政権が誕生し、武人的な性格が強まり、副葬品には武器や武具が目立ってくる。






その後、大和政権との関係性を軸に、古墳文化の中心地である畿内から各地方へ埴輪を古墳に立てるという風習が広がる。









水鳥や犬、特に馬は豪華な馬具を装着するなど、古墳に葬られた王の権威の象徴でもあった。





こんな感じで古墳の周りに配置し、結界や仕切りとして使用された埴輪もある。






穴には邪気を払う意味があったそうな。






子を負う母猿が犬に追われる様子が表現された珍しい埴輪なんだそう。





こんな可愛い埴輪も見つかっている。

























時代が進むと埴輪の表情も豊かになり、踊っていたり楽器を演奏したりと楽しげになってくる。









肩に鳥が乗っとるし。動物の種類も増えて鹿や猪っぽいのも登場。





そして母が最も見たがっていた、作られた当時のままを再現した色付きの埴輪。






埴輪には色が塗られることがあったが、多くは窯などで焼かれた後に塗られたもので、そのほとんどが長い年月の中で落ちてしまい、わずかに残るのみになっている。


ベンガラやマンガンなど、基本的には製作地付近の土中に含まれる身近な成分を利用して顔料としたらしい。




初期の埴輪に比べると、とっても精巧にできている。こうして部屋に飾る武者人形や身代わりとなる雛人形などに発展していったのだろうか??



駆け足で見て回ったがそれなりに楽しめました。何か色々と勉強になったぞ、今回の東京は。





そして最後、東京駅まで送ってもらっているとスカイツリーが見えた。遠いからなのか、そこまで高いとは思わんけどな。




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