本当なら桜の木の下になんてお弁当を広げるスペースは無い程地元では有名な公園だが、急に咲いたから、みんな花見の予定になっていなかったのだろう、思ったより花見客は少なかった。
まりもが一緒ならね・・・どちらからともなく、何度もそう言いながら弁当を広げる場所を探す。
河岸の、小ぢんまりした桜の木の下にレジャーシート1枚分のスペースを確保。いいトコあったね!
早速お弁当を頂きましょう。今日のおむすびは海苔の代わりに漬け物を巻いた、地元ではメジャーな味。たっぷり二合の米で作ったと言う。
昨日は買い物に行かなかったから家にある物で作ったと言うが、上等じゃないですか。まりもが居なくて寂しいけれど、外で食べる弁当は美味しいね。あっという間に完食です!
デザートは前日友人F宅でお土産にもらった高知県産の文旦。これが甘くてジューシーですこぶる美味い!グレープフルーツから苦味を無くし、甘みをプラスしたような柑橘。
時折鳩がやって来て、何かもらえないかと周辺を伺う。ゴメンね、ポテトチップスくらいしかないんですよ・・・それでも良いから下さいな。
喧嘩しながら食べる程おいしいって?そりゃ良かった。
何やら頭上が賑やかだと思ったら、スズメが桜を千切って遊んでいる??
川面を眺め春の息吹を身体中に感じながらおいしい弁当を食べるこの公園一帯は、70年前は沢山の人で賑わう市内の中心部だった。住宅や商店が軒を連ね、活気に満ちあふれていた様子が数少ない写真に残されている。
あの日、一瞬にして消え去ってしまった街と人々・・・多くの犠牲の上に成り立っている平和を思い、昨年は夜桜見物をしながらまりもと歩いた公園を今年は昼に歩いてみる。
夜桜で大騒ぎしている人達が苦手なまりもは、結局早く帰りたがったけれど・・・
相方の靴、今日は歩く気満々ですね。もう少し歩いてみよう。
やっぱりいつもの年より人が少ない。こんなに咲いている事に気付いていない人も居るんじゃないかな。
桜に負けず劣らずの美しさ?!
散策中、地元のペット好きの間では有名な黒猫のクゥーちゃんに遭遇!
クゥーちゃんの趣味は帽子のコレクションと食べ歩き。まりもと行ったワン子OKのカフェや居酒屋の情報はクゥーちゃんのブログから入手する事が多かった。
今日の帽子も素敵だね。似合っているよ!よく見ると紫のマニキュアもしている!
お洒落なクゥーちゃん、まりもとカフェで会えたらいいねと言っていたけれど、とうとう会えなかったね。
・・・まりも、今年も桜が咲いたよ。松剣にも相方にも姿は見えないけれど、いつも一緒にいるよね。
まりもと一緒に見た最後の桜、思い出すなぁ〜。
桜祭りに行ったんだったね。あまり調子は良くなかったけど、美味しそうな物は欲しがったね。
平安京に遷都された頃、苦難の連続だった嵯峨天皇。京都の地主神社に祈願の行幸をされた時、ここの境内の桜に魅せられ、二度、三度と牛車を引き帰らせたと言われる有名な桜がある。
『御車(みくるま)返しの桜』。都の安寧を祈願されたのであろうか・・・
希望と切なさの両方を持つ不思議な花・・・これから先の人生で、どんな桜と出逢うのだろうか。
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