母との関係がこじれてから4ヶ月以上。松剣の怒りは表面上まりもの事だが、幼い頃から積もり積もった不満が溢れ出した事を考えると、問題はもっと根深い気がする。もしかすると前世の因果かカルマなのではないかとまで思い、先月相方がアメリカ旅行中に『シータヒーリング』なるカウンセラーを受けて来たのだった。
一通り話を聞いたヒーリングの先生の脳裏に浮かんだ松剣の前世は・・・
中世ヨーロッパの王様と家来。勿論母が王様。実力では無く世襲で王位に就いたこの王様を、他の家来達は良く思っていなかったが、松剣の前世だった家来だけはこの王様の事が嫌いでは無かったらしい。しかし他の家来達に促されて結局この王様の失脚に加担した為、この事をずっと悔いたまま亡くなったのらしい。ホントですかぁ?
そして松剣の今生での課題は『様々な愛の形を学べ』と言う事なのだそう。自分で見た訳じゃないし、一通り話を聞いた後なので、何とでも言えそうじゃん・・・そう思った松剣、それなら実際に自分で感じてみようと思い立ち、今度は『ヒプノセラピー』なる物を受けたのだ。
ヒプノセラピーは催眠療法の一種だが催眠術とは違い、薄暗い部屋のベッドに目を瞑って横になり、先生の言葉に導かれるまま脳裏に浮かんだ事を話すのだ。ちゃんと意識もあるし確かに自分が話している感覚しか無いけれど、映像が次々浮かんで来る。そこで松剣が見たのは・・・
最初の問いは時代だった。おそらく、ではあるが戦時中か。場所は?地名ははっきりしないけれど大阪か?空爆か何かで破壊された街。風呂屋の煙突が折れていた。足下は・・・裸足かボロボロの靴を履いているかで、手は小さくとても汚れている。ベージュの薄汚れた半パンに白いランニングシャツを着た、小学校1〜2年生の丸刈りの男の子の様だ。
名前は?・・・ヒロ・・・ヒロシ。ヒロシ君はひとり?・・・そうです。何をしているの?・・・探している・・・誰を?・・・お婆・・・そう、お婆ちゃんです。はぐれてしまったみたいです。お母さんは?・・・3歳の時に川で亡くなった。お父さんは?兵隊さん。
こんな感じで映像が浮かんで来る。結局このヒロシのお婆ちゃんは空襲で亡くなり、ヒロシは丹波の親戚か知人の家で終戦まで過ごすのだが、自分だけご飯を食べさせてもらえない日もあり、随分ひもじい思いをする。近所のおばさん(女優の長山藍子に似ていた)が見兼ねてりんごをくれた。
戦争が終わり、やっとお父さんが帰って来た。飯ごうにたっぷりの米を持って・・・おくどさんでご飯を炊く為、蒔きを探しに籠を背負って山へ出掛けるシーンや、火吹き竹を探す場面もリアルだった。
そして時代は進む。大きくなったヒロシ君、何をしていますか?・・・浮かんで来ない。
大人になれなかったみたい・・・10歳くらい?天然痘か何かで亡くなった様です。
土間の横の囲炉裏の側で、布団に横たわる自分を見て号泣しているお父さんが見えます・・・
どんな気持ち?お父さん、ゴメンね。先に死んでゴメンね。ありがとう・・・そんな気持ち。
じゃあヒロシ君からのメッセージは?・・・たくさん食べて健康で元気な大人になって。人には優しく、出会いに感謝して毎日を精一杯生きて。人はいつ亡くなるかわからないから・・・
じゃあお母さんの事はどう?・・・生きていて欲しかった・・・どんなお母さんでも良いから側に居て欲しかったと思っていたみたいです・・・
20分くらいの前世の旅だった。と思ったら何と60分以上経っていた。やりとりの大まかな内容だけなので、実際はお婆ちゃんの顔や容姿、意地悪をされた親戚か知人の家のおばさんの顔など、もっと細かいやり取りとその時々の感情をじっくりと思い出していたからだ。
しかし先生曰く、松剣はとても感情が出にくいらしく『鈍感』なのだそう。確かにどんな気持ち?と聞かれても暫く沈黙する事が多かった気がする。
これらの映像や登場人物が実在するのかどうかは意味が無い事らしい。もしかすると今の自分が見聞きして来た事や体験の中で作り上げた事かもしれないし、全くの想像かもしれないけれど、大切なのは前世を生きた『ヒロシ』の気持ちや『ヒロシ』からのメッセージらしい。
まりもの治療がいよいよ難しくなり始めた頃から松剣スピリチュアルな世界に興味を持つ様になった。ハマるとまっしぐらになってしまう松剣の性格をよく知る相方は、こんな世界に足を踏み入れる事をとても心配する。でもそこはちゃんとわきまえているつもり。前世からのメッセージの意味を考え、問題をあやふやにせず解決出来たらと思う。う〜ん・・・難し過ぎて悩んじゃう!
母が東京の妹の所へ行って留守だから、晩ご飯を一緒に食べようと、父が電話をくれた。
久々に二人でポツポツ話をしながらチェーン店で豚カツを食べた。二人とも酒を飲まないのでこんな時ガチは困るんだよね・・・でも父なりに何とかしようと思ってくれている事が嬉しかった。
この翌日。又もや母が無神経な電話を掛けて来た。東京のお土産を持って行くと明るい声で話すので、父に持って来て欲しい、あなたとは会いたくないとハッキリ言ったが、それでも全く落ち込むどころか逆ギレ気味に、ふ〜んわかったと電話を切られた。
お土産は指定した通り父が持って来てくれた。いつ迄もこんな事続けていてはダメだけど・・・疲れたら寝ると良いですよ〜!
2014年10月26日日曜日
2014年10月25日土曜日
まりもが教えてくれた事
人生に起こる事に何一つ無駄は無いと言うが、まりもが病気になった事に、一体どんな意味があるのだろう・・・まりもが悪性リンパ腫と診断された頃からずっと考えていた。
人生に『もしも』は無いけれど、もしまりもが病気にならず今も元気にしていたなら、松剣が母親に対し、何かと我慢したまま接する関係は、ズルズルと今も続いていただろう。
まりもが旅立つ3日前の事だった。東京の妹の家に遊びに行っていた母から電話が掛かって来た。孫とのひと時は、それはそれは楽しかったらしく、嬉しそうに東京での出来事を話した。
初孫だし1歳半の可愛い盛り。母が孫を思う気持ちは想像も理解も出来るので否定はしない。しかしまりもが闘病中である事は母も知っているはずなのに無神経だと思った。
電話があったのは、まりもがこんな状態だった時。熱でしんどそう・・・
闘病中も何かと母は自分の思いを優先させた。まりもの調子次第と言う約束を嫌い、妹一家との食事や親戚の集まりに強引に松剣を呼んだ。まりもの治療が難しくなり、冴えない顔をしていると機嫌を損ねる事もあったが、ずっと我慢していたという経緯もある。
それでも東京からの弾んだ母の声に耳を傾けていたら、あんたも来れば良かったのに、と言った。そんな、まりもがこんななのに行けるわけ無いじゃん・・・ムッとしてそう返した。すると母は、それでもこの子が可愛いのは今の内よ、と楽しそうに言ったのだ。
・・・松剣の中で何かが切れる音がした。こんな状態のまりもを放っておいて行けるわけなかろう!電話口で叫ぶと母は少しの沈黙の後静かに、わかった、とだけ言った。
受話器を叩きつける様に電話を切り、わかったじゃなくてゴメンだろ!まりもが大変な時に無神経な事言って悪かったって謝れよ!直接言えなかった自分が情けないと思った。
幼い頃から松剣にとって母親は絶対的な存在だった。父も母には何も言えず、貝になる事を選択した。しかし妹だけは違った。泣いてでも自分の考えを訴えるので、母との関係は良好だ。
母は、自分が容易に出来ると思う事を松剣が出来ないと腹を立てたし、弱音を吐く事も許さなかった。勉強もからっきし、運動神経も鈍いし要領も悪く不器用な松剣。いつも叱られてばかりだったし、出来ない事は何時間でも練習させられた。蝶々結び、書けなかった数字の8、コロ無し自転車・・・勉強も良く出来、器用で要領の良い妹の3倍は叱られたに違いない。
そんな幼少期からの溜まりに溜まった母への怒り。まりもの事が最後の一滴となり溢れ出した。あれ以来、母とはまともに口をきいていない。盆休みに二人の関係を心配した妹が取りなそうとしてくれたが、余計にこじれてしまったままだ。
先月のある日曜の朝、母が普通に電話をかけて来た。おはよう、今からお父さんと栗拾いに行くけど栗要る?・・・まりもの事、まだ終わって無いよね!?栗で誤魔化そうったってそうはいかん!それさえ言えず、ささやかな抵抗として、要らんわ!と電話を切るのが精一杯だった。
しかしこのままで良いはずは無い。母も何があってもおかしくない歳だ。何とかしなければと思うのではあるが・・・早く仲直りしてね!
今回の事は、母との関係をじっくりと考えさせてくれた様に思う。幼い頃の自分の思いや気持ちを振り返り、大切な何かをして来なかった『つけ』がこの歳になって回って来た事を教えてくれたのかもしれない。
それにしても、もっと違う教え方は無かったのでしょうか、神様。余りにも代償は大き過ぎやしないでしょうか・・・
人生に『もしも』は無いけれど、もしまりもが病気にならず今も元気にしていたなら、松剣が母親に対し、何かと我慢したまま接する関係は、ズルズルと今も続いていただろう。
まりもが旅立つ3日前の事だった。東京の妹の家に遊びに行っていた母から電話が掛かって来た。孫とのひと時は、それはそれは楽しかったらしく、嬉しそうに東京での出来事を話した。
初孫だし1歳半の可愛い盛り。母が孫を思う気持ちは想像も理解も出来るので否定はしない。しかしまりもが闘病中である事は母も知っているはずなのに無神経だと思った。
電話があったのは、まりもがこんな状態だった時。熱でしんどそう・・・
闘病中も何かと母は自分の思いを優先させた。まりもの調子次第と言う約束を嫌い、妹一家との食事や親戚の集まりに強引に松剣を呼んだ。まりもの治療が難しくなり、冴えない顔をしていると機嫌を損ねる事もあったが、ずっと我慢していたという経緯もある。
それでも東京からの弾んだ母の声に耳を傾けていたら、あんたも来れば良かったのに、と言った。そんな、まりもがこんななのに行けるわけ無いじゃん・・・ムッとしてそう返した。すると母は、それでもこの子が可愛いのは今の内よ、と楽しそうに言ったのだ。
・・・松剣の中で何かが切れる音がした。こんな状態のまりもを放っておいて行けるわけなかろう!電話口で叫ぶと母は少しの沈黙の後静かに、わかった、とだけ言った。
受話器を叩きつける様に電話を切り、わかったじゃなくてゴメンだろ!まりもが大変な時に無神経な事言って悪かったって謝れよ!直接言えなかった自分が情けないと思った。
幼い頃から松剣にとって母親は絶対的な存在だった。父も母には何も言えず、貝になる事を選択した。しかし妹だけは違った。泣いてでも自分の考えを訴えるので、母との関係は良好だ。
母は、自分が容易に出来ると思う事を松剣が出来ないと腹を立てたし、弱音を吐く事も許さなかった。勉強もからっきし、運動神経も鈍いし要領も悪く不器用な松剣。いつも叱られてばかりだったし、出来ない事は何時間でも練習させられた。蝶々結び、書けなかった数字の8、コロ無し自転車・・・勉強も良く出来、器用で要領の良い妹の3倍は叱られたに違いない。
そんな幼少期からの溜まりに溜まった母への怒り。まりもの事が最後の一滴となり溢れ出した。あれ以来、母とはまともに口をきいていない。盆休みに二人の関係を心配した妹が取りなそうとしてくれたが、余計にこじれてしまったままだ。
先月のある日曜の朝、母が普通に電話をかけて来た。おはよう、今からお父さんと栗拾いに行くけど栗要る?・・・まりもの事、まだ終わって無いよね!?栗で誤魔化そうったってそうはいかん!それさえ言えず、ささやかな抵抗として、要らんわ!と電話を切るのが精一杯だった。
しかしこのままで良いはずは無い。母も何があってもおかしくない歳だ。何とかしなければと思うのではあるが・・・早く仲直りしてね!
今回の事は、母との関係をじっくりと考えさせてくれた様に思う。幼い頃の自分の思いや気持ちを振り返り、大切な何かをして来なかった『つけ』がこの歳になって回って来た事を教えてくれたのかもしれない。
それにしても、もっと違う教え方は無かったのでしょうか、神様。余りにも代償は大き過ぎやしないでしょうか・・・
2014年10月20日月曜日
深まる秋に
18日はまりもの月命日だった。4ヶ月か・・・もっともっと長い間まりもに会っていない気がするけれど、まだそれくらいしか経っていないんだな。
しかし、確実に季節は巡っている。いつの間にかこたつが恋しい時期になっているし・・・まりもも大好きだったこたつ。布団に同化している・・・
しかしズボラな松剣と相方。布団は春先から二階に投げっ放しのままだった。取り敢えずこたつ用の敷布団だけ家で洗って乾かし、掛け布団は毛布2枚で代用すると言う、キチンとさんからは考えられない仕様で、クリーニングからこたつ布団が戻って来るのを待っているのだ。相方の発想によるズボラ仕様こたつ。ズボラ度は相方の方が一枚上。(と思う)
もしもまりもが居たなら、風邪でも引かせたら大変!!そう言ってこたつ布団は早目にクリーニングに出していただろう。
暑くなるとこたつから出て来てスヤスヤ。
こたつの中にまりもが居そうな気がする。すっぽり潜って暑くなるとヘロヘロになって出て来て、バタン!とそこら辺に倒れ込んでそのまま眠る、あの光景が今年も繰り返されそうなんだけどな・・・
最近ちょくちょくペットショップに立ち寄り、まりもの面影を求める。とあるペットショップでクリーム色の可愛いチワワを抱っこさせてもらった。違うんだよね・・・やっぱりまりもと出会った時のあんな感動は無い。幸せになるんだよと、店を後にした。
チワワはまりもだけ。もしも次にチワワと暮らしたなら、その子のイメージになってしまいそう。でもやっぱり可愛いな、チワワ・・・今はまだ次のワン子を迎える気にはなれないけれど
もう一度ワン子と暮らしたい。お気に入りの『みどりちゃん』
こんなに可愛いワン子とはもう二度と会えないだろうな・・・ジュニアが旅立った時そう思ったけれど、まりもに出会えた。まりも程可愛い子にもいつか出会う時が来るのかなぁ?
ゆっくりだけど、松剣も相方も前を向いて歩いている。まりもが病気と診断されてからずっとサボっていたランニングも今日から再開した。相方も会社は変わらないが、仕事の内容と勤務時間が大幅に変わり忙しくしている。そしてこのお方も・・・寝起きですけど、何か?
深まる秋に益々深まる甘えん坊・・・四六時中、目が合えば抱っこ抱っこと付きまとい、可愛くて可愛くて仕方がないのではあるが、ちょっとKY。朝の忙しい時は勘弁してよね〜。
しょうも無い毎日なので、ブログのネタがほとんど無い。それなのにM美はこんな拙いブログの更新を楽しみにしてくれている。まりもの写真を見ては今だに涙を流してくれるM美。
まりももM美の事が大好きだった。M美の事も天国から見守ってくれているよね、まりも。もっちろん、任せといて!
しかし、確実に季節は巡っている。いつの間にかこたつが恋しい時期になっているし・・・まりもも大好きだったこたつ。布団に同化している・・・
しかしズボラな松剣と相方。布団は春先から二階に投げっ放しのままだった。取り敢えずこたつ用の敷布団だけ家で洗って乾かし、掛け布団は毛布2枚で代用すると言う、キチンとさんからは考えられない仕様で、クリーニングからこたつ布団が戻って来るのを待っているのだ。相方の発想によるズボラ仕様こたつ。ズボラ度は相方の方が一枚上。(と思う)
もしもまりもが居たなら、風邪でも引かせたら大変!!そう言ってこたつ布団は早目にクリーニングに出していただろう。
暑くなるとこたつから出て来てスヤスヤ。
こたつの中にまりもが居そうな気がする。すっぽり潜って暑くなるとヘロヘロになって出て来て、バタン!とそこら辺に倒れ込んでそのまま眠る、あの光景が今年も繰り返されそうなんだけどな・・・
最近ちょくちょくペットショップに立ち寄り、まりもの面影を求める。とあるペットショップでクリーム色の可愛いチワワを抱っこさせてもらった。違うんだよね・・・やっぱりまりもと出会った時のあんな感動は無い。幸せになるんだよと、店を後にした。
チワワはまりもだけ。もしも次にチワワと暮らしたなら、その子のイメージになってしまいそう。でもやっぱり可愛いな、チワワ・・・今はまだ次のワン子を迎える気にはなれないけれど
もう一度ワン子と暮らしたい。お気に入りの『みどりちゃん』
こんなに可愛いワン子とはもう二度と会えないだろうな・・・ジュニアが旅立った時そう思ったけれど、まりもに出会えた。まりも程可愛い子にもいつか出会う時が来るのかなぁ?
ゆっくりだけど、松剣も相方も前を向いて歩いている。まりもが病気と診断されてからずっとサボっていたランニングも今日から再開した。相方も会社は変わらないが、仕事の内容と勤務時間が大幅に変わり忙しくしている。そしてこのお方も・・・寝起きですけど、何か?
深まる秋に益々深まる甘えん坊・・・四六時中、目が合えば抱っこ抱っこと付きまとい、可愛くて可愛くて仕方がないのではあるが、ちょっとKY。朝の忙しい時は勘弁してよね〜。
しょうも無い毎日なので、ブログのネタがほとんど無い。それなのにM美はこんな拙いブログの更新を楽しみにしてくれている。まりもの写真を見ては今だに涙を流してくれるM美。
まりももM美の事が大好きだった。M美の事も天国から見守ってくれているよね、まりも。もっちろん、任せといて!
2014年10月14日火曜日
だって家族だもん
横文字が大の苦手な松剣。職場の会議資料にも訳の分からないカタカナが並ぶ。アジェンダ、サマリー、ステークホルダー・・・会議中もレビューがどうの、タスクは、リカバリーはと、日本人ですよね、と言いたくなる。
そんな中、本日組合から参加した研修会では『ダイバーシティ』なる新語が登場。聞いた事はあるが・・・どーゆー意味??
一般的にダイバーシティ(Diversity)は「多様性」と訳されているが「Diversity&Inclusion」を省略したもので、本来は「多様性の受容」ということを意味しているらしい。
言うまでもなく、人間は人種や性別、年齢、身体障害の有無などの外見的な違いだけでなく、宗教や価値観、生き方、考え方、嗜好など、内面も皆違っている。そんな個々の「違い」を受け入れ、認め合う事で各自の個性を活かした能力を発揮出来て、個人のみならず組織にとっても大きなプラスになる、と言う内容の研修だった。
こうした『属性』の違いを受容すると言う事は、企業も『働く条件の多様性』について考えなければならない。働く時間や場所、雇用形態などの選択肢を増やすなど制度や仕組みを整える必要に迫られるのだが、幸い我が社は時短勤務や子の看護休暇などの制度も充実していて、子育てをしながらフルタイムで働いて居られる女性も多いし、無給ではあるが介護休暇制度もあり、親や祖父母の介護を理由に退職を余儀なくされる事例も無い。コアタイム無しのフレックス勤務もあるので、松剣もまりもの闘病中はとても助かった。
昨年の夏頃。通院は7〜10日に1回くらいで、まだ楽だった。
ちょっと嫌そうなまりも。でも良く我慢したね。
再々燃した頃。この辺りから治療も厳しくなって来て、通院も徐々に増え始めた。
顔、引きつってますけど・・・それでも頑張ってくれたよね。
週に2〜3回点滴に通い始めたこの頃は、フレックスをフル活用し、朝6:00から夜8:00迄の勤務にする日もあり、松剣も相方も必死だった。
この頃には随分しんどかったのだろう。
こうして会社の制度を利用して病院に通える環境だった事はとてもラッキーだったし、まりもがいよいよと言う時も、どうしてもこの手で最期を看取りたいと言う想いを上司や同僚も良く理解してくれた。4日連続休んで出社した時、上司に長い事迷惑を掛けましたと挨拶に行くと、うちにも老犬が居るから他人事じゃ無いんだ。だから思う様にしてあげられた事は本当に良かったと、言葉を掛けて下さった。
しかし口には出さないが、もしかすると『たかが犬じゃん』と思った同僚も居たかもしれない。『犬如きで4日も休むか、普通?』と思う人も居たかもしれない。しかし価値観は人それぞれ。松剣と相方にとって、まりももあんずも家族だから。
『ペットも家族の一員法案』なんて出来たらいいのにね。扶養家族にも出来て、保険にも入れて、看護休暇も取得出来て・・・夢みたいな事だけど。
そんな中、本日組合から参加した研修会では『ダイバーシティ』なる新語が登場。聞いた事はあるが・・・どーゆー意味??
一般的にダイバーシティ(Diversity)は「多様性」と訳されているが「Diversity&Inclusion」を省略したもので、本来は「多様性の受容」ということを意味しているらしい。
言うまでもなく、人間は人種や性別、年齢、身体障害の有無などの外見的な違いだけでなく、宗教や価値観、生き方、考え方、嗜好など、内面も皆違っている。そんな個々の「違い」を受け入れ、認め合う事で各自の個性を活かした能力を発揮出来て、個人のみならず組織にとっても大きなプラスになる、と言う内容の研修だった。
こうした『属性』の違いを受容すると言う事は、企業も『働く条件の多様性』について考えなければならない。働く時間や場所、雇用形態などの選択肢を増やすなど制度や仕組みを整える必要に迫られるのだが、幸い我が社は時短勤務や子の看護休暇などの制度も充実していて、子育てをしながらフルタイムで働いて居られる女性も多いし、無給ではあるが介護休暇制度もあり、親や祖父母の介護を理由に退職を余儀なくされる事例も無い。コアタイム無しのフレックス勤務もあるので、松剣もまりもの闘病中はとても助かった。
昨年の夏頃。通院は7〜10日に1回くらいで、まだ楽だった。
ちょっと嫌そうなまりも。でも良く我慢したね。
再々燃した頃。この辺りから治療も厳しくなって来て、通院も徐々に増え始めた。
顔、引きつってますけど・・・それでも頑張ってくれたよね。
週に2〜3回点滴に通い始めたこの頃は、フレックスをフル活用し、朝6:00から夜8:00迄の勤務にする日もあり、松剣も相方も必死だった。
この頃には随分しんどかったのだろう。
こうして会社の制度を利用して病院に通える環境だった事はとてもラッキーだったし、まりもがいよいよと言う時も、どうしてもこの手で最期を看取りたいと言う想いを上司や同僚も良く理解してくれた。4日連続休んで出社した時、上司に長い事迷惑を掛けましたと挨拶に行くと、うちにも老犬が居るから他人事じゃ無いんだ。だから思う様にしてあげられた事は本当に良かったと、言葉を掛けて下さった。
しかし口には出さないが、もしかすると『たかが犬じゃん』と思った同僚も居たかもしれない。『犬如きで4日も休むか、普通?』と思う人も居たかもしれない。しかし価値観は人それぞれ。松剣と相方にとって、まりももあんずも家族だから。
『ペットも家族の一員法案』なんて出来たらいいのにね。扶養家族にも出来て、保険にも入れて、看護休暇も取得出来て・・・夢みたいな事だけど。
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